6月25日に公開された綾野剛の主演映画「日本で一番悪い奴ら」。同作は日本警察史上最大の不祥事と言われる「稲葉事件」を起こした稲葉圭昭氏の著書「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」を原作としている。綾野演じる警官はこの稲葉氏をモデルとしているのだ。
男性だけでなく、女性ファンも気になるのが、原作にはない綾野剛とヒロインたちの過激な艶シーンだろう。映画ライターが言う。
「注目はずばり矢吹春奈と綾野のカラミですね。矢吹は最近、完脱ぎ写真集も出しており、吹っ切って体当たり演技に挑んでいる。映画冒頭の綾野と本能のままに貪り合うシーンは熱がこもっていました。映画の後半では薬物中毒になって、綾野の下半身をまさぐるシーンも妙なリアリティがあって目が離せない。また、14年公開の映画『グレイトフル・デッド』で過激シーンを演じた瀧内公美の演技も見物です。瀧内の誘惑に耐え切れず、警察署内で綾野が滝内の制服を乱暴に剥ぎながら、コトに至るシーンは、バストトップこそ出ていませんが迫力があります」
こうしたシーンに男たちが興味を持つのは無理もないが、まったく別の視点で熱視線を送るのは、稲葉氏を知る捜査関係者だ。
「『北海道警のダーティハリー』との異名を持ったこともある稲葉氏だが、別に俳優みたいな顔つきではないし、綾野にも全然似ていない。だけど、綾野が鬼気迫る演技を見せる際の“一重の目つき”だけは本人を彷彿とさせる。あそこまで熱演できるんだったら、これから任侠系映画からもオファーが来るんじゃないか」
綾野は本作を「(自分の)代表作にしたい」と語っているが、その才能は任侠映画やVシネでもさらに花開くかもしれない。