社会

梅雨時に起きる「気象病」、体調不良の際には鎮痛剤より酔い止めのクスリ!

20160626kisyoubyou

 雨が降ると古傷が痛む、頭痛がする──。梅雨時のこんな症状は「気象病」によるものであることが多い。耳慣れない名前だが、どういうものか。

「気象の変化が体調に影響を与えることで何らかの症状を発症したり、悪化させたりする病気を気象病といいます」(山田クリニック・山田仁人院長)

 特に梅雨時は季節の変わり目で、日ごとの気圧、気温の差が激しい時期だ。体に大きな負担がかかり、ストレスになる。最近では、温暖化が原因とされるゲリラ雷雨などの異常気象が多く、そのような変化も私たちの体に大きな影響を及ぼしている。

 一方、体内では、外部環境に左右されず内部の環境を一定に維持しようとする機能、自律神経が働いているのだが、あまりに外部環境の変化が急激であったり、体調を崩していたりすると、気象の変化に体がついていけず、体調に異常をきたしたり、病気を発症してしまう。つまり、自律神経失調症であり、これが気象病の正体でもある。「やる気が出ない」「手足が冷える」「肩がこる」「身体がだるい」「頭痛」などの症状が表れる。しかし、なかなかこれという治療法がないとされてきた。

 そんな中、この気象病に効果が期待できる薬があるという。中医学を研究している薬剤師の宮島和夫氏が言う。

「鎮痛剤を飲む人は多いですが、あまり効きません。気象病の原因は、内耳が気圧や天気の変化を感じ取り、交感神経が活発化するからで、三半規管を正常に戻してくれる薬がいい。それが酔い止めの薬です。抗ヒスタミン剤が含まれる酔い止め薬には、前庭神経を沈める効果があるので、気象病にも効果があります」

 身近な薬が意外な役に立つのだ。

(谷川渓)

カテゴリー: 社会   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論