6月23日、日本サッカー協会がリオ五輪のオーバーエージ選手に浦和レッズの興梠慎三選手が内定したと発表した。OA枠でリオ五輪に出場するのはすでに発表されているG大阪の藤春廣輝、広島の塩谷司、そして興梠慎三の3人に決まった。これにテレビ局が頭を抱えているという。
「3人とも素晴らしい選手ですが、いかんせん知名度が低すぎます。これまでOA枠の候補として長友佑都、大久保嘉人、大迫勇也、清武弘嗣、宇佐美貴史らの名前が挙がりましたが、彼らに比べると地味なのは否めません。視聴率的にはアモーレ熱愛で注目を浴びた長友は入れてほしかったですね」(広告代理店関係者)
そもそもU-23のメンバーが地味なのも問題だ。ロンドンでは宇佐美や清武、北京では本田圭佑に香川真司、アテネでは大久保嘉人に田中マルクス闘莉王、シドニーでは中田英寿や中村俊輔とそうそうたるメンバーが揃っていた。だが、リオ五輪の23歳以下となると、全国的に知られている選手はいない。せめてOAで人気選手が入ってくれればとテレビ局が願うのも理解できる。
「地味でもメダルに絡むことができれば盛り上がると思うのですが、今大会の代表は五輪予選突破が危ぶまれたチームですから果たしてどうか‥‥。予選リーグ初戦のナイジェリア戦で負けようものなら、国民の興味が他の競技に行ってしまうかもしれません」(サッカーライター)
予選リーグの3試合をどの局が放送するのかまだ決まっていない。各局とも複雑な思いで放映権の行方を見守っているに違いない。