本番に向け、チームは既に一致団結?
ロシアW杯本大会を控え、オーストリアで調整中のサッカー日本代表だが、6月9日の休養日が明けた10日、長友佑都が、頭髪を黒髪から人気漫画「ドラゴンボール」の“スーパーサイヤ人”さながらに金色に染めて報道陣の前に現れ、大いに話題となった。そんな長友は、一方で、連日にわたり自身のツイッターを更新。サムライブルーが一枚岩となっていることをアピール中でもある。
先日は「年齢で物事判断する人はサッカー知らない人」との“ベテラン組擁護ツイート”が物議を醸し、賛否を呼んでいた長友。だが、6月2日に直前合宿地であるオーストリアへと向かう飛行機内での選手集合写真を掲載すると、4日には「午前中のフィジカルトレーニング後のカラオケタイム。午後練習も頑張るでー」とツイート。トレーニングの合間にリラックスした表情を浮かべる選手らの和やかな様子を動画でファンへお披露目し、続く6日にも「練習後のリラックスタイム」と綴り、本田圭佑や槙野智章、吉田麻也、武藤嘉紀らと並んだ仲睦まじい写真を公開した。
「今回のロシアW杯はヴァヒド・ハリルホジッチ前監督の解任や、本田や岡崎慎司、香川真司らベテラン組の招集の是非など、サッカーファンからの反感を買った多くの問題点がありましたが、そんなネガティブムードとは裏腹にチーム内の雰囲気は良好。やはりこのあたりはムードメーカーの長友やW杯慣れしている経験豊かなベテラン勢のおかげなのかもしれません。若い選手ばかりではプレッシャーや批判の矛先が向けられた時に、うまくメンタルの軌道修正を図ることが困難になってしまいがち。最近は何かと炎上してしまうことが多い長友ですが、ベテランらしく“頼れる兄貴分”としての役割を全うしているようですね」(スポーツライター)
思えば、強敵ぞろいの中でグループステージを突破し、ベスト16への進出を果たした2010年の南アフリカW杯の際にも本大会前には多くの非難とブーイングが飛び交っていた。ヨーロッパや南米など、厳しい環境下で日々重圧と向き合っている日本代表選手にとっては、少々のブーイングならば健全なエンジンへと容易に変えられる力を持っているのかもしれない。
(木村慎吾)