古舘伊知郎が7月9日放送のバラエティ番組「人志松本のすべらない話」(フジテレビ系)に初出演。“しゃべりのプロ”である古舘のまさかの参戦は賛否ありながらも多くの人々が注目したが、番組を終えてみれば、その評価は「悪い予感が的中した」とネガティブに偏っている。というのも、この古舘がとにかくしゃべる、しゃべる!
古舘がすべらない話を披露した回数は今回の出演者の中でダントツトップの6回。そのトーク内容も芸人とはまた違った古舘らしい切り口で、人によってはウケるウケないがきれいに分かれる内容だった。
本職の芸人でもないため、そこはとやかく言う必要もないだろうが、あまりにしゃべる回数が多かったため、視聴者はそこに疲労と不快感を覚えてしまったようだ。
「6回も番が回ってくるのが不自然でしたが、それ以上に、古舘は他人のトーク終わりにも感想や豆知識を延々と話しましたよね。そのせいで番組自体がいつもと違った空気になってしまっていた。それを気持ちよく思わない視聴者がかなり多かったようですね」(テレビ誌記者)
「古舘、頼むからもう少し黙ってくれ…」「ハッスルしすぎて尺使い過ぎ」「古舘だけ『しゃべらない話』にしてよ」「違う番組を見てるみたい。やっぱ芸人だけでやってほしい」と、番組のファンからブーイングの嵐。ところが、“接待回”とも呼べる内容だっただけに、案の定、MVS(Most Valuable すべらない話)を獲得したのも古舘だった。
古舘がイキイキしていたのは画面越しにもわかるほど。しかし、それ以上に共演者たちも気を遣いまくっていたこともヒシヒシと伝わってきたために、視聴者の満足度が恐ろしく低い回となってしまったようだ。
(田中康)