元俳優・高知東生容疑者(51)が逮捕されてから2週間余り。謝罪会見で涙を浮かべた妻・高島礼子(51)との離婚が取りざたされるばかりだが、高知容疑者にとって切っても切れないのは、むしろ闇社会だったようだ。
6月24日、高知容疑者は横浜市南区にあるホテルの一室で、クラブホステスの五十川敦子容疑者(33)とベッドにいたところ警察に踏み込まれる。覚醒剤を約4グラム、大麻たばこと乾燥大麻計約2グラム、あぶって吸引するために使用したと見られるガラス製の小瓶を所持していたため、覚醒剤取締法と大麻取締法違反(所持)の容疑で逮捕された。
麻薬事情に詳しい、ヤクザ組織の幹部が話す。
「一般的に覚醒剤を注射器で使用する場合は、1回分0.03グラムぐらい。常習者は0.2グラムぐらいまで上げることもあるけど、注射器を使ってると、いつもどおり目盛りで量を入れるもんなんだよ。でも高知はアブリだろ? アブリだと煙で出て行って減りが早い分、量を追加していくし、高揚感で行為の最中にも吸引する。男と女2人のシャブSEXで一晩1グラム程度だろうな。4グラム持ってたってことは、5グラム買って使い、まだ1週間は楽しもうとしてたんじゃねえのか。それに、マリファナとの併用だろ? そうすると、ハイになるばかりじゃなくて、具合がよくなる。まあ、高知はシャブの素人じゃねえよな」
それもそのはず。高知容疑者の人生そのものが、麻薬の背後にうごめく闇社会と密接につながってきたというではないか。
実は高知容疑者逮捕の直前、6月22日に神戸山口組系幹部の山本孝博容疑者(53)が、女性から1600万円を脅し取ったとして恐喝の疑いで逮捕されている。この男が高知容疑者と“兄弟分”だったというのだ。高知容疑者を知る、元暴力団関係者が明かす。
「山本と高知は、名門・明徳義塾野球部の先輩・後輩なんだよ。野球で活躍したとは聞かないけどな(笑)。山本はヤクザになってからも、新宿界隈で後輩の高知を連れ歩いてた。あれだけ慕ってた山本が昔、野球賭博にハマッて賭けてたから、後輩の高知もやってただろうよ。山本によれば、高知は子供の頃から周囲にヤクザがいるような環境で育ってきたっていうよ」
ところで、高知容疑者の先輩・山本容疑者の犯行内容というのが、実におぞましいものだった。
捜査関係者が口を開く。
「山本は多重債務者の女性の借金を整理する名目で、『ブラックリストから名前を消す手数料だ、経費だ』と言っては金を要求し、総額は1600万円にも上った。女性を監視し、金を用意できなくなると風俗に沈めました。最初はデリヘルで、途中からは、より稼がせるようにソープへ。彼女が警察に飛び込めなかったのは、彼女を含む3人の被害者が、いつの間にか振り込め詐欺や空き巣など数々の犯罪で運転手や見張り役などの手伝いをさせられていたからです。結果的に山本の逮捕まで行きましたが、被害女性も悪質な犯行に協力していたことで逮捕され、重い実刑となりそうです」
被害者の一人の供述によれば、山本容疑者の子分の自宅で小分けされた覚醒剤を目撃したことがあったという。山本容疑者が高知容疑者のシャブ入手ルートだったのか、関心が持たれている。
「組の方針で表向き手を出してなかったけど、山本は裏で扱ってたってな」(前出・元暴力団関係者)
一方、高知容疑者の仕入れ先について、逮捕の舞台となった横浜の地元関係者はこんな証言をする。
「実は、共犯の五十川が10代の頃から横浜の有名な暴力団幹部の情婦だったんです。その組織のシノギはまさにシャブ。そもそも今回の逮捕劇で最初に目をつけられていたのは五十川だったという話もある。一方で高知は、自身の芸能人脈につながる神奈川県内の別組織にも顔が利いた。高知には、シャブを手に入れようと思えば容易に可能となるネットワークが出来上がっていました」
妻・高島が不名誉な“極妻”の座から降りるのも時間の問題か──。