テリー プロフィールを見ると、ご両親も芸能界でお仕事されているんだね。親の姿を見て、子供の頃から芸能界には憧れていた?
片山 いえ、高校生の頃まではまったく。逆に両親の仕事を見ていたので「やりたくない」って思っていました(笑)。
テリー へぇ、それが何でまたこの世界へ?
片山 大学2年生の頃に「今までにやったことがないことをやろう」と思って、タレント養成所のオーディションを受けたら合格して、今の事務所に入ったんです。演技はできないし、声にもコンプレックスがあったんですが、モデルだったら身長だけは高いから、痩せればできるんじゃないかと思いまして。
テリー ああ、最初のキャリアはモデルだったんだ。
片山 そうなんです。12年にはミス日本コンテストに出場して、「ミス日本ネイチャー」に選ばれまして、1年間務めさせていただきました。
テリー それって、どういう活動をするの?
片山 自然環境保護をアピールするんです。「緑の日」のイベントや、台湾まで植樹をしに行ったりしました。
テリー それは、普通の雑誌のモデルも並行しての活動だったの?
片山 いえ、その時は女性誌をメインにしていたんですが、全然受け入れてもらえなくて。
テリー どうして? 初対面だけど、ちゃんとスターのオーラを感じるけどね。
片山 うれしい! でも、胸が大きいのはモデルにとってはマイナスなんです。洋服のラインをきれいに見せられないし、そもそも用意された服が着れなかったり(苦笑)。
テリー 片山さんは顔がナチュラルなのに、体はセクシーでしょう。女性誌の求める方向性とは、ちょっと違うのかもね。
片山 そうなのかもしれないですね。で、ある時マネージャーさんに「片山は何をしたいの?」と聞かれたんです。ちょうど舞台も経験して、演技がおもしろいと思い始めていたので、そこから女優として本格的にやっていこうと決心しました。
テリー でも、「女優をやりたい!」って言ってみても、そう簡単にはいかないでしょう。
片山 そうなんです。今度は身長がネックになって。普通の背丈の男性だと私のほうが大きく見えるから、男性が引き立たなくなっちゃうんですよ。でも、マネージャーさんが私の素材はまずはグラビアから、と判断してくれて。
テリー そうか、そういう流れだったんだ。でも、今はそのマイナス部分が全部プラスに働いているよね。ブレイクした今の気分は、どう?
片山 ありがたいと思う反面、すごく怖いです。「今の勢いが失速しないように」って、考えています。とにかく今は、どんな仕事も手を抜かず、一直線にやるしかない、と。
テリー ご両親は、この状況を喜んでるでしょう?
片山 いえいえ、笑っていますよ。
テリー 「何だお前、こんないいオッパイしてたのか」って?
片山 アハハ、それはイヤですね。両親にだけは言われたくない(笑)。
テリー 口には出さないけど、お父さんは「そうか、娘もこんな立派な体に成長したか」って思ってるよ。
片山 そうですかね? でも、確かにビックリはしてますよね、きっと(笑)。