来年4月にスタートする、NHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」のヒロイン役も決定した。
「通常、朝ドラの主役はオーディションを経て選ばれますが、今回は人気脚本家・岡田惠和氏たっての希望で指名されました。有村は『あまちゃん』(13年・NHK)の主役オーディションで能年玲奈(23)に負けて別の役に回っていて、その屈辱を晴らした格好です」(テレビ誌編集者)
所属事務所とトラブルになり、芸能界から干されている能年とは対照的な大活躍ぶり。だが、有村もここに至るまでの道のりは決して順風満帆ではなかった。
高校時代から女優を目指してオーディションを受けまくったが「全然ダメでした」と、有村が公言するとおり、09年に現在の事務所のオーディションに合格して、ようやく念願の芸能界入り。
「当時の有村は、今よりも少しぽっちゃりしたルックスで、よく言って素朴、悪く言えば野暮ったかった。仕事も少なく苦労したようです」(アイドル誌編集者)
実際、デビュー当初は水着姿でグラビアにも多く登場しており、むっちりとした胸の谷間や、スラリとした太腿を惜しげもなく披露している。
「タレントデビューは『週刊ヤングジャンプ』のグラビア。つまり当初はグラドルとして売り出される可能性もあったわけです。『ヤンジャン』はデビューから4年間も継続して登場しており、今となっては見ることのできないお宝写真の宝庫です」(芸能評論家・小松立志氏)
中でも、ファンの間で伝説となっているのが「あまちゃん」出演前に撮影された、関連企画のグラビアDVDだ。ビキニで川遊びをするシーンが登場する。
「推定Cカップの形のいいバストが躍動していて、有村がはしゃいで跳びはねるたびに、バストもブルンブルンと上下に揺れる様子はまさに“お宝”です。若さでハリのある肌も生ツバものです」(前出・小松氏)
有村の女優デビューは10年のドラマ「ハガネの女」(テレビ朝日系)。同年、ドラマ「SPEC」(TBS系)で竜雷太(76)を相手に、53歳差バカップルの婦警役を軽快に演じて注目を集めた。ただ、いずれも脇役扱いで思うように仕事は増えず、今では考えられないような営業もしていたのだ。
「ちょうど『SPEC』の頃ですが、マネージャーに連れられてしょっちゅうテレビ局や出版社を回っていましたね。『何でもやりますので、よろしくお願いします』を売りに、ドサ回り営業をしていました」(前出・テレビ誌編集者)
自身のインタビューによれば、転機となったのは20歳の頃の「週刊文春」のグラビア企画。撮影したカメラマンの大江麻貴氏から「覚悟が足りないんじゃないの?」と図星を突かれ、何かを変えなければいけないと決心したと明かしている。その直後にスタートしたドラマ撮影こそ「あまちゃん」。主役は奪われたものの、小泉今日子(50)の少女時代を演じ、大ブレイクしたのは周知のとおりだ。