「週刊少年ジャンプ」で連載中の人気ギャグ漫画「斉木楠雄のψ難」の実写映画化が約1年半前に発表されていたが、その続報が届き、主人公の斉木楠雄役を山崎賢人が務めることが発表された。
山崎といえば「オオカミ少女と黒王子」「orange」「ヒロイン失格」など多くの少女漫画原作の実写映画に出演。また一部メディアの報道によれば、同じく「週刊少年ジャンプ」で連載されていた「ジョジョの奇妙な冒険」も山崎が主演を務めるのではという噂も上がっている。
それだけに、山崎主演で新たなる実写作品が発表されたことについては「ふざけんな、また山崎かよ!」「誰のマンガでも実写は同じ顔かよ!」という批判の声が非常に多いが、どうやら同じようなバッシングをくらっているのは山崎だけではない。
同作でメガホンをとるのは、ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズや映画「HK/変態仮面」などを手掛けた福田雄一。福田は先月、これまた「週刊少年ジャンプ」で連載中のギャグ漫画「銀魂」でも監督を務めることが発表されている。
そのため、ネット上では「え、斉木楠雄も福田なの?」「福田は嫌いじゃないけど、安易すぎないか?」「1本に集中してくれよ」など、原作ファンのみならず不満を抱く人が多い。
「コミックの実写化はこのところ失敗作が多い。そういう意味で及第点のものを作れる人に両方任せるのは安全策ともいえますが、たとえばアメリカのマーベルコミックでも、ヒーローごとに実写の監督は必ず変えています。そうでないとカメラのアングル、ライティング、セリフ回し、ストーリーの起伏など、必ず似てしまいますからね。『斉木楠雄~』の原作者・麻生周一氏も『ていうか監督一緒じゃん!!』とツッコんでますし、福田氏に向けて『“銀魂”の片手間でやったりしませんよね?』とコメントを出しています。これはあながち冗談ではないでしょう。ほぼ同時期に作るわけですから、言えるのは、どちらかだけ名作になることはないということ。どちらも成功するか、どちらも失敗するかでしょう」(映画ライター)
とはいえ、出版社と配給会社は「どちらもそこそこ」を狙っているとしか思えないのだが‥‥。
(本多ヒロシ)