8月23日に性的暴行の疑いで逮捕された、俳優の高畑裕太容疑者。この逮捕劇に青くなったのが日本テレビだ。4日後に放送される「24時間テレビ」のパーソナリティに起用していたことに加え、当日深夜に放送予定の「今夜くらべてみました」はまさに高畑容疑者が出演する回だったのである。
日テレでは急きょ、4月19日に放送した回を再放送し、番組冒頭に「『今夜くらべてみました』は放送内容を変更してお送りします」とのテロップを表示することで対応。ギリギリで「高畑容疑者が最悪のタイミングで出演」という悪夢は回避できたが、この差し替えによる損害は相当なものだったようだ。テレビ誌のライターが解説する。
「この『今夜くらべてみました』は23:59スタートという深夜番組のわりには高視聴率を誇っています。仮に5.0%とした場合、8分ほどのCM枠における延べ視聴率は160GPRに及び、CM料金はざっと1600万円という計算ですね。今回のような局側の都合による内容差し替えではCM料金を請求することはできないので、その金額がまるまる損害になるというわけです」
なんと高畑容疑者は、逮捕当日に早くも1000万円超の損害を発生させていたのである。さらに今後も損害が上乗せされる可能性もあるというのだ。テレビ誌のライターが続ける。
「24時間テレビ関連で大幅な差し替えが発生しているのに加えて、9月7日スタートの新番組『1周回って知らない話』には高畑容疑者がレギュラー出演する予定でした。今ごろ日テレの営業担当者は、同番組のスポンサー企業を回って頭を下げまくっていることでしょうね」
事件を起こすことでどれほど周りに迷惑を掛けることになるのか。芸能界では「高畑ショック」の破壊力を目の当たりにして、あらためて襟を正そうと誓ったタレントも少なくなさそうだ。
(金田麻有)