高畑が取締役を務める劇団青年座の関係者が、こんなエピソードを明かす。
「母親の芝居を観に劇場を訪れた裕太本人が、昔からの知り合いに、『家でビデオを観ていたら母親に見つかった』とテレ笑いをして話していたそうです」
裕太容疑者は、すでに高校を卒業していたものの、通常であれば母の気持ちは複雑なものだろう。ところが、“ものわかり”のいい高畑は裕太容疑者と一緒になってAVを鑑賞。
「こんなんじゃ女の子は悦ばないよ」
と助言さえしたという。前出・劇団青年座関係者が続ける。
「裕太は人さし指と中指を2本そろえて、女性器内に激しく前後に動かすしぐさをしたそうです。『これがいいんだってさ』と、高畑さんが『手マン』の威力を自分に伝えてくれたことを、笑いながら話していました」
この証言の重要性を、ノンフィクション作家の高山文彦氏が解説する。
「生育環境を報じることは非常に重要なものです。事件の姿、形がくっきりと浮かび上がるように書かなければ正確なことは伝えられないでしょう」
また作家・麻生千晶氏は、高畑をこう断罪する。
「子供が20歳を過ぎようが、人格形成に親は密接に関係しています。いかなる事象も親の育て方に起因しているのだから、重大な責任があります。母にとって男の子は『一種の恋人』なんです。高畑さんの場合は、生育環境が大変だったこともありますが、『忙しくて心配している』と、公の場で息子が売れていることを自慢するほど溺愛していた。自分の頭の上にはいつも『裕太君』。被害者より心配していて、『かわいそうに、裕太君、ムラムラしちゃったのね』と思っていかねない。はっきり言ってバカ母です」
9月1日、高畑は、みずから「贖罪」と呼ぶ24日から開幕の舞台「雪まろげ」の稽古を本格化。主役として、舞台に泥を塗ったことを共演者たちに謝罪した。
「『贖罪』とは被害者に誠心誠意向き合うことに使う重い言葉です。息子の成長過程に溺愛が影響を及ぼしたと思っているので使ったのでしょうが、舞台を続けることとは違います。本末転倒です」(前出・高山氏)
一方で舞台共演者たちに高畑が、
「ここ(稽古場)が私の“避難所”です」
と発言したことが、2日、産経ニュースで報じられた。どうも「責任」から「避難」したいようである。
NHK大河ドラマ「真田丸」では、母子共演を果たしている。裕太容疑者の撮影は1回だけ行われ、撮り直しとなった。憮然とする共演者もいたが、高畑は現場で、「あらためて皆様にはおわび申し上げに伺います」と謝罪、関係者に謝罪行脚を続けている。