高校に侵入し、女子高生の制服を1000点以上盗んだとして、窃盗と建造物侵入の罪に問われている元キングオブコメディの高橋健一。
9月2日に行われた第5回公判で高橋は、みずからの過去の境遇について赤裸々に告白。その衝撃的な内容が波紋を呼んでいる。
中学高校時代、いじめに遭っていたと証言した高橋。女子生徒から笑いものにされ、からかわれた経験が「制服」へのコンプレックスにつながったという。
高橋は、1997年に自殺した母親についても言及。難病を抱えていた母親が自殺したことで「何の助けにもなれなかった後悔」を抱いたと告白し、さらには父親が作った2600万円もの借金を肩代わりしていたと赤裸々に語った。
事件の悪質性に加え、逮捕によるコンビ解散と所属事務所からの解雇により、今後の芸人復帰が絶望視されている高橋だが、今回の衝撃的な告白により「潮目が変わるかもしれない」との声が聞こえてきた。
「まだまだ償いに時間がかかる」と前置きしたうえで「包み隠さず正直に話したことで、わずかながら復帰への道に近づいたのでは」と語るのは放送作家だ。さらにこう続ける。
「高橋さんの告白が情状酌量の期待によるものなのは間違いありませんが、これほどまで正直にみずからの恥部をさらけ出したことに、率直に心を動かされました。これからも真摯に語り続けることができれば、芸能界への復帰容認論は高まるかもしれませんね」
復帰へのかすかな光明となるのか。
(白川健一)