宿泊先のホテルで女性を暴行したとして逮捕されていた俳優の高畑裕太が9月9日、拘留先の群馬県前橋署から釈放された。被害者との間で示談が成立し、不起訴処分になった模様だ。これにより高畑に前科が付くことなく、道義的な問題は別として、今後の社会生活に法的な制限は付かないこととなった。
そんな高畑に対して「あの芸人に比べるとあまりにも不公平!」と怒りの声があがっているという。週刊誌記者が指摘する。
「同じ9月9日には、元キングコブコメディの高橋健一被告に対して懲役2年6カ月執行猶予4年の有罪判決が下りました。数百点もの制服を盗んだ高橋が有罪になるのは当然ですが、同じように女性が被害を受ける犯罪を犯し、しかも被害者に暴力をふるった高畑のほうが罪が軽いのは到底納得できないという声が多いのです」
女性を対象とした犯罪では、被害者の判断を尊重して親告罪となっている側面もあり、高畑が罪に問われない点については理解できる部分もある。だが実際には、高畑のほうがはるかに重い十字架を背負わされているのが現実のようだ。週刊誌の記者が続ける。
「キンコメ高橋については本人の落ち度は大きいものの、母親の自死や父親の異常な浪費癖など汲むべき事情もあり、業界やファンからは同情的な声もあります。そのため状況次第ではお笑いの世界に戻ってこれる可能性もゼロではありません。それに対して高畑の場合、ほとんどの女性芸能人が共演にNGを出すことは確実。ただでさえ事件前から『女性に対して異様な興味を持っている』と噂だったのですから、テレビでも映画でも彼を受け入れる現場はないでしょうね」
女性と一緒に仕事することはもはや不可能となった高畑。こうなったら男性のみの劇団を立ち上げるくらいしか、俳優として復活する目はないのかもしれない。
(金田麻有)