昨年12月11日に起こした当て逃げ事故により活動自粛を続けてきたお笑いコンビ「NON STYLE」の井上裕介が3月7日、謝罪会見を行った。事故後に公の場に出るのは初めてとあって135人もの報道陣が集まるなか、井上が見せた態度はほぼ完璧だったと芸能ライターは解説する。
「冒頭ではレポーターから『頭をあげてください』と促されるまで頭を下げ続け、会見中は涙を見せつつもちゃんと顔を上げ、ゆっくりと明確な言葉で受け答えしていました。どんな質問にも話をはぐらかすことなく、正面から答えていましたね。同乗していたスーパーマラドーナ・武智をはじめ、すべての関係者に謝罪と感謝の意を示したのもマル。芸能人の謝罪会見としてはほぼパーフェクトでしょう」
今回の謝罪会見と6日付の不起訴処分により、井上が芸能界に復帰する障害はなくなったと言えそうだ。
この会見が成功した陰には、あるダメ会見が反面教師の役割を果たしたのではとの声もある。昨年8月23日に婦女暴行の容疑で逮捕され、9月9日に不起訴処分で釈放された高畑裕太について芸能ライターが続ける。
「高畑は釈放時に『本当に申し訳ございませんでした』と叫ぶように謝罪。しかしその後の質疑応答はすべて弁護士が代わりに行い、本人はダンマリでした。しかもその場を去るときにはニラミつけるような視線で報道陣を一瞥し、ブーイングを浴びたものです。これらの態度で高畑は完全に世間を敵に回してしまい、復帰を望む声も一向に持ち上がらない始末。この姿が格好の反面教師になったわけですね」
高畑の場合は本人側が無罪を主張しており、当て逃げ事故を認めている井上とは異なる部分もある。とはいえ芸能人の場合、世間が求めるのは真実よりも本人による真摯な謝罪というのが現実だ。そのワースト例を見せてくれたという意味で、高畑は芸能界に貢献したと言えるのかもしれない。
(金田麻有)