9月16日、バラエティ番組「芸能界特技王決定戦 TEPPEN 2016秋の陣」(フジテレビ系)が放送された。同番組は毎回、芸能人が実力を競い合う「ピアノ対決」が視聴者から人気を博しているという。
「『TEPPEN』は芸能人が特技を披露し、その分野におけるナンバーワンを決める番組です。今回行われた『ピアノ対決』は、番組側が芸能事務所75社に声をかけ、女子アナ、芸人、モデル、アイドルなどの47人が参加。そして予め専門家が演奏レベルを採点し、ランキングの上位となった者がスタジオに登場しました」(テレビ誌記者)
今回、番組は「ベンチプレス対決」と「ピアノ対決」の2本立てだったものの、多くの視聴者のお目当ては「ピアノ対決」だった。そして同対決の本番では、準決勝に挑むランキング上位者と、過去の優勝者の合計12名が対決。
しかし放送された内容が、視聴者の期待を裏切るかのような構成だったため批判が殺到したという。
「番組は、まず最初に『ピアノ対決』の準決勝の模様を放送し、その後に『ベンチプレス対決』を流しました。視聴者のほとんどは、ベンチプレス企画の後に、ピアノ対決の決勝が放送されるとばかり思っていたのですが、実際は放送がなく、最後に『ピアノTEPPEN決勝戦は来年1月』とのテロップが一方的に表示され、番組は終了。この構成に対し、ネット掲示板やSNSでは『次週ならまだしも、続きは来年って視聴者をバカにしてるのか?』『なら最初に言ってほしい。詐欺に遭った気分』『こんなことするからフジは嫌われる』など、批判の声で埋め尽くされました」(テレビ誌記者)
近年、視聴率が低迷するフジのバラエティの中で、「TEPPEN」のピアノ対決は数少ない人気コンテンツだと言われている。それだけに局側は、展開を引っ張りたかったのかもしれないが、今回はその判断が裏目に出てしまったようだ。
(森嶋時生)