スポーツ

天才テリー伊藤対談「衣笠祥雄」(3)これからが広島の大仕事になります

20161006m

テリー 緒方監督の采配は、見ていてどうでしたか?

衣笠 実に落ち着いていますね。今年は九州人らしく、決めたことを貫こうと腹をくくったんじゃないですか? それがうまくいきましたね。メンバーが固定できましたし、自分の期待していた選手も出てきてくれたんじゃないですか。

テリー ピッチャーもバッターも期待どおりだった?

衣笠 そう思います。他のチームは故障者ばっかりで、ファンの方にずいぶんがっかりさせたんじゃないかと思うんですが、広島だけは故障者もあまり出さず、広島らしい野球を1年間やりましたね。だから、これだけの差をつけての優勝ということになったんだと思いますね。

テリー いよいよクライマックスシリーズ(CS)ですが、衣笠さんはどう予想されますか?

衣笠 本音のところでは、これだけの差をつけて優勝したらCSはナシにしてほしいですけどね(笑)。

テリー いや、そのとおりですよ! 僕もずっと言っているんですよ。ナシというわけにはいかないというなら、例えば10ゲーム以上差をつけたら1勝で勝ち、とかね。4勝なんて多すぎですよ。

衣笠 ハンデについては考える余地がある、と僕も思いますね。

テリー そうでしょう? 例えば3位に入ってもペナントレースで勝率が5割に満たなかったら、シーズンを通して強くなかったってことじゃないですか。

衣笠 そうですね、そこは複雑ですよね。一度、広島も4割台でCSに行ったことがあるんですよ。あの時は東京ドームで巨人が勝って、ホントによかったと思いました(苦笑)。あとで振り返った時に、「衣笠さん、4割台のチームが日本シリーズに出ていますよ」って言われたら、言い訳のしようがないですから。

テリー 衣笠さんでもCSをナシにしてほしいと思うぐらい、今シーズンの広島はぶっちぎりで強かったわけじゃないですか。そうすると、選手の中に油断みたいなものは生まれませんかね?

衣笠 それはないと思いますね。今のメンバーの中にそういったおごりを持っている選手は1人もいないですよ。何より、今までリーグ優勝した経験がないですから、おごりの持ちようもないんです。

テリー ただですね、優勝を決めたチームはそのあと時間が空くじゃないですか。2位と3位のチームが日本シリーズへの切符を賭けて真剣勝負をしている間、ずっと待ってることになる。そうすると、エンジンが暖まっている分だけ、2位3位のチームが有利な面もあると思うんですけど。

衣笠 確かにその点はちょっと心配ですね。優勝が決まってから約1カ月の時間がありますから、どういうふうにしてコンディションをうまく持ってくるのか。

テリー 難しいですよね。

衣笠 いちばん心配なのは、テリーさんがおっしゃるように緊迫した試合ができないことなんですよ。2位のチームは第1ステージで3位と戦って、「この試合を落としたら終わりだ」という緊迫した試合をして、ファイナルに来るわけです。この緊迫感をうまく作れるか、と言われても、それはまず無理ですよね。

テリー ということは、あんまり早く優勝が決まることは、チームとしてはあまりよくないですね。

衣笠 得策じゃないですよね。だから、CSまでにどういうスケジュールを組むか‥‥広島の首脳陣、監督・コーチにとって、初めての大仕事になると思います。そのあたりにも注目して見ていくと、おもしろいんじゃないでしょうか。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」