天海祐希(49)といえば、もはや「結婚しない女」の代名詞だ。そんな彼女が新ドラマで演じるのは男勝りの女性シェフで、もちろん独身。だが、現場ではこれまで見せたことのない「オノロケ素顔」をのぞかせているという。
「完璧主義者の天海さんは、現場ではいつも真剣。過去に出演した学園ドラマの現場では、談笑していた子役をにらみつけ、『そこ、遊び場じゃない!』と一喝したなんて話も聞きました。しかし、今回はまるで別人。スタッフや共演者と和気あいあいと撮影を楽しんでいるように見えます」
打ち明けるのは10月13日スタートの連続ドラマ「Chef~三ツ星の給食~」(フジテレビ系)の制作スタッフだ。このご機嫌モードについて、天海を知る芸能関係者はこう話す。
「天海さんは日本ハムのCMキャラクターを務めていて、実際、プロ野球の日本ハム・ファイターズの大ファン。今年はソフトバンク・ホークスが序盤から独走していましたが、あれよという間に大逆転優勝。うれしくてしかたがないでしょうね」
9月14日に行われた札幌ドームの公式戦では始球式に登場し、みごとな「ノーバン投球」を見せた。日本ハムのパ・リーグ優勝が決まると、
「日本シリーズでも投げたい」
ニヤケながら周囲にこう漏らしていたという。
さて、そんな天海がドラマで演じるのは三ツ星レストランの女性シェフ。勤務先のレストランをクビになったことから、学校給食作りに挑戦するという異色の料理ドラマだ。
「現場には小学生役を演じる子役たちがたくさんいます。スケジュールが詰まり気味で、夜遅くまで撮影が続くこともありますが、天海さんはそんな子供たちを気遣ってマドレーヌなどの洋菓子を大量に差し入れすることもありました」(前出・制作スタッフ)
日ハムの優勝と並ぶ、大ハッスルの理由と言われるのが「意外な男」の存在だ。
「ドラマの監修を務めるシェフがイケメンなんです。芸能人に例えるなら、俳優の浅野忠信に似たシブい雰囲気で、料理シーンを撮影する際はほぼつきっきりで、料理の指導をしていますよ」(ドラマ関係者)
撮影現場では、ウットリ顔でイケメン料理人に密着し、質問攻めにする天海の姿が目撃されている。
「天海さん自身、もともとフランス料理に興味があったようで、気になった食材についてアレコレ聞いたり、完成した料理を前に、肩を寄せ合って笑みを浮かべたりしています。あの笑顔は、女の喜びをかみしめているようで、つい男女の仲を勘ぐってしまいます」(前出・ドラマ関係者)
この豹変ぶりについて、芸能評論家の三杉武氏はこう語るのだ。
「クールビューティなキャラクターが売りの天海さんですが、素顔は愛嬌のあるごく普通の女性ですよ。最近は会見で『結婚は諦めました』と発言するなど、ぶっちゃけキャラを発揮。今後はバラエティにも本格進出する予定だそうで、五十路の大台までに“元宝塚”のイメージを払拭したいという狙いがあるのではないでしょうか」
舞台裏で天海が女をさらけ出した新ドラマに、三ツ星の評価を期待したい。