乳がん闘病中の小林麻央が、他の患者と初めて交流したことを明らかにした。10月13日付の公式ブログにて「今日、乳がんの方と会って、お話しをしたのです!」とつづったもの。本人によると「心のお話しができて、とても癒されました」と、交流から得るものは大きかったようだが、患者との親交を持つ医療系ライターはこの告白に驚きを隠せないと語る。
「確定診断から丸2年間も他の乳がん患者と接していなかったことに驚きました。というのも他のがんに比べて乳がんでは患者同士の交流が活発で、盛んに情報交換が行われているからです。乳がん学会では患者セミナーを設けていますし、乳腺外来のある病院では手術後の方から話を聞くことで手術前の方が不安を和らげるといった交流会も開かれています」
もちろん病気への向き合い方は人それぞれ。小林は知人に乳腺専門の医者が2人いると明かしており、他の患者よりも専門的な情報に接しやすい環境にあるようだ。一方で小林の告白は他の患者にポジティブな影響を与えていると、前出の医療系ライターは指摘する。
「いくら交流会が活発とは言え、そういう会の存在をご存じない患者さんが大勢いるのも現実。しかも乳がんに対する理解度の低い病院もあり、診断されたばかりの患者さんが途方に暮れるケースも少なくないのです。その意味でご自身の体験を丁寧に綴られている麻央さんのブログは、多くの患者さんにとって貴重な情報源になっているのではないでしょうか。このブログを読んで『他の患者さんと話すという手があるのか!』と気づいた方もいることでしょう」
小林のブログでは毎回1000件前後ものコメントが寄せられており、患者にとってはネット掲示板のような情報源にもなっていそうだ。この調子で完治に至るまで情報が交わされ続けてもらいたいものである。
(白根麻子)