全編英語の「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」で大ブレイク中のピコ太郎が、10月20日に公式グッズの販売をスタートした。ユーチューブでのMV公開から42日後、楽曲配信からわずか12日後という素早さでのグッズ展開には、リズムネタで先行するRADIO FISHを研究した様子が伺えるという。音楽ライターが指摘する。
「オリエンタルラジオが率いるRADIO FISHは、2月13日放送の番組で一躍話題に。ところが公式MV公開は72日後と遅く、CD発売に至っては102日後と遅きに失しました。しかもワンマンライブは半年も経った8月で、グッズ販売もそこでスタートでしたから、世間の熱気もすっかり冷めてしまっていたのです」
ワンマンライブの発表時には「なぜゴールデンウィークにやらない?」と酷評されていたRADIO FISH。それを横目で見ていたピコ太郎サイドが、グッズ制作を急いだのは当然だったのかもしれない。
「ピコ太郎をプロデュースする古坂大魔王は、お笑い芸人ながらエイベックスに所属。『PPAP』の楽曲やグッズもエイベックスが制作しています。もとより音楽業界では楽曲人気がホットなうちにグッズを売り出すのが常識。むしろRADIO FISH、すなわち吉本興業のほうが戦略ミスだったと言えるでしょう」
ちなみにピコ太郎のグッズはキーホルダーやステッカーといった小物がメインで、タオルやペンライトは用意されていない。おそらくライブを前提にしていないからであり、そこもワンマンライブにこだわったRADIO FISHとの大きな違いと言えそうだ。
(金田麻有)