ユーチューブで2000万回近くも再生されている「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」が、若い世代を中心に話題だ。パンチパーマに鼻ひげという怪しい風体のピコ太郎が歌うこの曲は、人気歌手のジャスティン・ビーバーが“ネットでお気に入りの曲”とツイートし、海外でも注目度が高まっている。ところが日本国内では早くもPPAP人気に陰りが見え始めたというのである。その理由をお笑い系の音楽ライターは「自滅」にあると指摘する。
「端的に言うと、正体を明かすのが早すぎたんですね。ピコ太郎は10月4日放送のネット番組『古坂大魔王&LiSAのカツアゲ!』にてメディア初出演を果たしましたが、それと同時に正体が古坂であることが完全にバレてしまいました。おかげで『まだ見ぬ新進アーティスト』という世間の期待を自らブチ壊しに。ようやくテレビでも話題になり始めていたのに、結局は古坂のお笑いネタにすぎないとわかったことで、興味を失った人が続出しているようです」
かつては「ボキャブラ天国」などで活躍していた古坂。一時期はお笑いを離れて音楽活動をしていたこともあり、今回の「PPAP」でも独創的な楽曲を評価する声は少なくない。その一方でお笑い芸人としてはさほど活躍できていないのも現実で、今回のピコ太郎でもそんな両面性が表れているという。お笑いライターが続ける。
「ユーチューブで『PPAP』を公開した4日後に、PV撮影前のインタビュー映像もアップしているのですが、これが悲しくなるほどつまらないんです。まともなプロデューサーがついていたら絶対に公開しないレベルですね。しかも楽曲だけ見ていたら気が付きませんが、こちらのインタビュー映像だとパンチパーマがカツラだということも丸わかり。最初からネタバラシしてどうするの? と突っ込みを入れたくなる悲惨さです」
これがセルフプロデュースの限界なのか。せめて「古坂が発掘した」という体でもう少し引っ張っていればよかったのにと、ファンのほうが残念な思いを感じているようだ。
(金田麻有)