中日の日本人最高年俸(1億4000万円)選手の森野将彦(38)も、来季は瀬戸際だ。今年はキャンプから若手の高橋周平(22)と三塁のポジションを競い合ったがオープン戦で結果を出せず、開幕は二軍スタート。一軍出場は68試合にとどまり、打率2割6分8厘、本塁打はたったの1本で、来季の去就はいまだ流動的だという。
「夏の時点では今オフにも引退し、小笠原道大二軍監督(43)の一軍監督昇格で空席となる二軍監督に就任するとの話もあったのですが、森繁和監督(61)の就任で、そのセンは消えました。本人の意向は現役続行らしいのですが、このまま中日にいても代打の切り札というのが精いっぱいでしょう。すでにFA権は取得していますが、宣言したところで手をあげる球団があるかどうか‥‥」(球団関係者)
セ・リーグ連覇を逃したヤクルトには、給料と不釣り合いな成績の大物が2人いる。1億4400万円の成瀬善久(31)と1億3000万円の畠山和洋(34)だ。
成瀬は14年オフ、ロッテからFA移籍。だがエース級の活躍を見込まれた昨年は3勝8敗、防御率4.76というさんざんな成績に終わる。巻き返しを図った今季も、4月に2勝を上げて以降は勝ち星に恵まれず、6月から中継ぎに配置転換。3勝2敗、防御率5.60でシーズンを終え、2年連続で期待を裏切った。投球回数72で被本塁打13という一発病も相変わらずだ。
「ロッテ時代から天才肌タイプで、『あいつがランニングをしているのを見たことがない』などと言われていた。下半身の粘りがないから、高めに浮いた球を本塁打されることも。狭い神宮球場を本拠地にするヤクルト移籍は不安視されていたのですが、そのとおりになってしまいましたね」(スポーツ紙デスク)
一方、昨年のリーグ優勝に4番として大きく貢献した畠山は、4月に背中の張りを訴えて登録抹消。6月に復帰したものの、わずか1週間で左手首の座骨傷を発症し、シーズン終了まで二軍暮らし。出場わずか45試合で本塁打1、打率2割6分8厘で、連覇を目指したチームにとっては大誤算となってしまった。
2年連続V逸の巨人にも、今季一軍で1球も投げていない大物、杉内俊哉(36)がいる。昨年10月に痛めていた右股関節を手術。直後の契約更改では、球界史にも前例がない4億5000万円減、単年5000万円でサインした。4億5000万円ものダウンは球界史上最大減額だった。スポーツ紙巨人担当記者が言う。
「8月に登板した二軍戦では6回98球を投げて、3安打3失点5四死球とイマイチの内容で、一軍昇格が見送られました。杉内自身も『直球がねぇ‥‥』と、自分が思い描くレベルには程遠いという口ぶりだった。首脳陣も期待はしているがアテにはしていない、というのが本音です」
かつての大エースも、もはや不良債権扱いに転落してしまった──。