実写版「鋼の錬金術師」の特報映像が11月16日に公式サイトにて公開された。原作マンガは19世紀のヨーロッパをモチーフとしており、今回の映像ではイタリアで撮影された風景にハリウッド並みの精緻なCGが組み合わされ、原作ファンも納得の仕上がりとなっているようだ。だが、途中で急に現実へと引き戻されると不満の声もあがっている。映画ライターが耳打ちする。
「その原因は、主演のエドワード役を務めるHey!Say!JUMPの山田涼介です。役柄に合わせて金髪のウィッグを着け、緋色のコートをまとった山田ですが、顔は日本人そのもの。しかも彼のお坊ちゃん顔が、がさつな悪ガキというエドワードに合っていない前評判も証明された形ですね。映像では顔を正面から映していませんが、制作側でも山田の顔つきが原作の雰囲気に合っていないと感じているのかもしれません」
さんざんな言われようの山田だが、原作ファンのなかには山田にではなく、制作陣に対して不満を感じる向きもあるようだ。マンガに詳しいライターが指摘する。
「映像を観て『アレッ?』と思ったのは“アンテナ”がないこと。エドワードの特徴でもあるアンテナはひと房だけピョンと飛び出る毛束のことで、背の低さを補うためにわざわざ自分でセットしているという設定です。そのアンテナがないということは、エドワードを忠実に描いていないことでもあり、この調子では他の部分も脚色だらけなのではと心配になりますね」
ちなみに山田は身長165センチと小さめで、その点ではエドワード向きのはず。肝心のアンテナが今後、CGで追加されるのか。原作ファンの心配は来年冬の公開まで収まることがないようだ。
(金田麻有)