12月1日、「2016ユーキャン新語・流行語大賞」が発表された。年間大賞には25年ぶりにリーグ優勝を決めた広島カープの緒方孝市監督がシーズン中の選手たちの活躍ぶりを象徴した言葉「神ってる」が、「ポケモンGO」や「PPAP」「保育園落ちた日本死ね」などを抑えて輝いた。しかし、世間からは「それほど流行っていない」「発表されて初めて知った」など、改めてこの“選定”に疑問を呈する声が聞こえている。
また、4日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)でも、流行語についての話題が取り上げられ、松本人志は「俺、『ポケモンGO』でええと思うもん!」と、今年、日本含め全世界で大流行したゲームアプリこそ大賞にふさわしかったとコメントした。
「コメンテーターとして出演していたウーマンラッシュアワー・村本大輔は『ポケモンGOを否定していたやくみつるさんがポケモンGOをまた選んでいるってところが、また‥‥』と、選考委員を務めたやくみつるが、過去に批判していた『ポケモンGO』をあっさりトップテン入りさせていることを叩くべきと話していました。しかし、松本はその逆で『1位にしたくなかったんじゃない?』と、『ポケモンGO』が大賞じゃないのは、やくの意見が反映されたと分析。共演者の東野幸治や石原良純も『俺もそう思う!』『ポケモンGOに目がいくよね』と同意。視聴者もどちらかといえばそれに共感していたようです」(エンタメ誌記者)
5日放送の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)では、「保育園落ちた日本死ね」というネガティブなワードがトップテン入りした理由について、やくにインタビューした模様を放送。やくが「私も当時は嫌悪感を示したほう(だった)」と説明するも、「それとこれとは話が別」と選考基準には自身の私情を挟んでおらず、純粋にどれだけ世間に浸透したかで決めているということだった。
しかし、かつて「アホな子しか育たない」「心の底から侮蔑する」などと「ポケモンGO」を痛烈に批判していたこともあるだけに、世間からは「私情を挟んでないというのは疑わしい」「『ポケモンGO』が大賞にならなかったのは、やくみつるの陰謀」など、松本の意見に乗っかる人が続出。やくへの批判コメントが連打されている。
しかし、あれだけ忌み嫌っていた「ポケモンGO」が公平にトップ10に選ばれているのも事実。それより、昨年の「トリプルスリー」に続き、2年続けて完全な野球メディアネタである「神ってる」を大賞に選び、世間の多くの女性たちから「何、それ?」と言われているほうが問題だろう。スポーツ紙にイラストを描くなど、野球とは“懇意”のやく氏が私情を挟んだなんてことはないと思うが‥‥。
(佐伯シンジ)