エンタメ

俺たちのビートルズを熱く語ろう(2)

「ビートルズを絶対に聴け」は横暴だね

 そんなことを考えていくと、ビートルズ以前にも、以後にも、すばらしい音楽、バンドはたくさんあるわけで、「ビートルズを絶対に聴け」なんて言うのは横暴だと思うんですよ。いまだに「ビートルズはすごい」なんて言って、番組をやっている僕らにも責任があるわけだけど(笑)。時代が変われば「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」(67年/ビートルズ8枚目のアルバム)が、ロック史の金字塔として扱われなくてもいいと思うし、昔の歌が好きならばオーティス・レディングを聴いてもいいわけで、そのほうがよっぽど健全ですよ。

 とはいえ、ミュージシャンを目指しているような人は、絶対にビートルズを聴くべきです。ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソン、ザ・フーのピート・タウンゼント‥‥あの時代のすごいバンドには、必ずぶっ飛んだ天才がいたんですけど、ビートルズにはポールとジョンという、個性の異なる天才が2人もいた。それだけに確執も絶えなかったわけだけど、例えば、ポールが「サージェント・ペパーズ─」のコンセプトを決定すると、それを受けてジョンは「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」なんていう名曲を、ぱっと作っちゃうわけです。この究極の切磋琢磨は他のバンドでは見られない。そういう意味で、ビートルズの楽曲はネタの宝庫です。言葉は悪いけど、若い人たちが彼らの曲から何かを盗んだっていいと思います。それぐらい「威力」のある楽曲だらけなんですから。今の時代に聴いてもね。

カテゴリー: エンタメ   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
3
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
4
段ボール箱に「Ohtani」…メジャーリーグMVP発表前に「疑惑の写真」流出の「ダメだ、こりゃ!」
5
巨人が手ぐすね引いて待つ阪神FA大山悠輔が「ファン感謝デー」に登場する「強心臓」