ボーカル・川谷絵音の不祥事を受けて活動休止中のバンド「ゲスの極み乙女。」から、新たなバンドが立ち上がった。ベースの休日課長が3人組の「DADARAY」を始動させ、4月5日に1stミニアルバムをリリースするもの。
同バンドでは川谷に楽曲の製作を依頼。その川谷はSMAPのラストシングルとなった「愛が止まるまでは」でも楽曲を提供しており、この「DADARAY」が成功すればクリエイターとしての評価はますます上がりそうな勢いだ。
そもそも休日課長は川谷にとって大学時代の先輩でもあり、ゲス極の中では最も付き合いが古い。その2人がタッグを組むことでいわば「ゲス極 第二章」が始まるわけだが、音楽ライターはこんな懸念を示す。
「この『DADARAY』というバンド名は芸術運動のダダイスムに由来しており、“既成の秩序や常識を破壊する光”との意味を込めているとか。しかし本家のダダイスムは1910年代に始まって隆盛を誇ったものの、わずか10数年で終息。ごく短期間に終わってしまっているのです。ウルトラマンに登場する宇宙怪人の『ダダ』もあっさりと退治されていますし、有名にはなるけど短命という将来を暗示しているように感じますね」
それこそ「ゲス極」自体がまさにゲスの極みを露呈して活動休止に至ったわけで、“名は体を表す”をみずから証明した形だ。ともあれ、何もスキャンダルを起こしていない休日課長だけはなんとか頑張ってほしいと願うファンの思いは届くのか。バンドの将来に注目が集まるところだ。
(金田麻有)