昨年8月、沖縄県東村の高江地区にある米軍北部訓練場内にて、ヘリコプターが発着するヘリパッド建設工事を巡り、反対する地元住民が座り込みで抗議をしていた。警備隊とにらみ合いが続くピリピリした場所に、昭恵夫人が現れた。
「政府が建設工事を進める中、安倍総理にも知らせずに電撃訪問しました。怒号が飛び交い、10分ほどでその場をあとにはしましたが‥‥」(地元記者)
暴動が起きても不思議ではない現場で、そばに寄り添いエスコートしたのは、16年の参院選で東京都選挙区から立候補した歌手の三宅洋平(38)だった。
「昭恵夫人は沖縄に訪問する2週間ほど前、池袋のバーで三宅と知り合った時、沖縄問題などで共感しました。沖縄で実際に何が起きているのか、三宅の熱い思いに“口説かれて”出向いたようです」(政治部記者)
その後、2人に目立った行動はなく、“ひと夏”で終わったようだ。
同じように「反原発」で意気投合し、約6年前に“親しい関係”と話題になったのは、「原子力ムラ」の名付け親とされる飯田哲也氏(58)だ。出会いは昭恵夫人からのアタックだったという。
「震災後、みずから飯田氏に連絡を取り、わざわざ講演会に足を運んで“急接近”しました」(前出・政治部記者)
出会った翌年には、飯田氏が山口県知事選に出馬。この時は「公私混同」を避けて、昭恵夫人は自公推薦の候補者の応援に駆けつけている。
「それでも知事選の直後には、原発の反対運動が続く山口県上関町の祝島に一緒に訪れています。追いかけるマスコミもいましたが、(昭恵夫人らは)行く前に安倍総理から了解を得ていたそうです」(前出・政治部記者)
13年の参院選では、昭恵夫人が「元カレ」を擁立した疑惑が永田町を駆け巡った。その気になる相手は音楽ユニット「東京プリン」の伊藤洋介(53)。2人の関係は古く、19年前に下関のFM番組「アッキー・洋介の東京ラウンジ」で共演。昭恵夫人が「DJアッキー」として活躍する異色の番組だった。
「昭恵夫人が自民党関係者を紹介して、公認されることになりました。『元カレ』との情報は流れましたが、伊藤は否定しています」(自民党関係者)
伊藤は初出馬した参院選で落選すると、16年の参院選で再び立候補。自民党が公認候補をネット投票で選ぶ「オープンエントリー」枠の中で、トップで比例候補に選ばれたが‥‥。
「ネット公募の段階で、『昭恵夫人と仲がいいから、当確だろう』と、党内からは冷めた声が聞かれました。結果は落選でしたが」(前出・自民党関係者)
“人の噂も”と言われる、75日以上が過ぎても、「元カレ」疑惑は忘れられていなかったようだ。