映画「トランスフォーマー」などで知られる米国の俳優シャイア・ラブーフが、英リバプールで反トランプ大統領プロジェクトを再開するようだ。「ヒー・ウィル・ノット・ディバイド・アス」と名づけられたこのプロジェクトは、ストリーミング放送されているカメラに向かって、人々が「ヒー・ウィル・ノット・ディバイド・アス(彼は私たちを分裂させることなどできない)」と繰り返し口にすることが出来るような仕組みとなっている。トランプ大統領の任期期間である4年間に渡って続けられる予定となっていたが、参加者の身の安全が懸念されたことでアメリカでの展示が中止となっていた。
そこで今回シャイアはリバプールにあるメディアアートセンター、ザ・ファウンデーション・フォー・アート・アンド・クリエイティブ・テクノロジー(FACT)にて同様の期間中、「ヒー・ウィル・ノット・ディバイド・アス」と書かれた旗を掲げることに決めたのだという。
アーティストのナスチャ・ロンコとルーク・ターナーと共にこの企画を行うシャイアは声明の中で「この動きは純粋にアメリカでこの芸術活動を行うことが安全ではないということを示しています」と語り、北イングランド出身のターナーはFACTにてこのプロジェクトを続けることができることを誇りに思うと続けた。
以前には暴力を懸念し、同プロジェクトが設置されていたニューヨーク、クィーンズ区にあるミュージアム・オブ・ザ・ムービング・イメージからニューメキシコ、アルバカーキのエル・レイ・シアターへと開催地を移されていた。しかし先月、開催地区付近で銃声が聞こえたとの通報があったことで中止が発表されていた。