放送中の主演ドラマ「人は見た目が100パーセント」(フジテレビ系)のタイトル通り「100パーセント」の美しい見た目でデビュー当初から急激に活躍。ドラマや映画、雑誌モデルといった本来のフィールドはもちろん、ニュースキャスターまで務められる若手女優は桐谷美玲をおいてほかには見当たらず、まさに才色兼備という言葉がふさわしい存在だ。
そんな100パーセントな彼女のこれまでの活動を振り返っていこう。まずはドラマから──。
桐谷のドラマデビュー作は06年の「吉祥天女」(テレビ朝日系)。主演の岩田さゆり演じる謎の転校生のクラスメートで、男性恐怖症の女子高生を演じていた。
「もちろんまだ脇役でしたが、アップで映った時のつぶらな瞳やへの字の口元が印象的。終盤に進むにつれ、出番が増えていった気がするのはそのビジュアルゆえでしょう」(テレビ誌ライター)
その直後には「怪談新耳袋」や「東京少女」「恋する日曜日」といったBS-iのドラマに立て続けに出演。まだ放送開始数年だった同局は「ケータイ刑事」シリーズなどの美少女ものに力を入れており、その一環と言える作品群だ。デビュー間もない彼女はここで鍛えられ、現在に至るまでの女優としての礎を作ったに違いない。
続く07年の「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」や09年の「オトメン」(ともにフジテレビ系)などを経て、10年には「女帝 薫子」(テレビ朝日系)で早くも連ドラ初主演。「高級クラブに入店直後から人気ホステスへ上り詰めていくさまは、まさに彼女の出世街道そのもののよう。この作品で、彼女の形容詞が美少女から美女に変わりましたね」(前出・テレビ誌ライター)
同年に「夏の恋は虹色に輝く」(フジテレビ系)で月9初出演。本格的には初の青春ラブストーリーとなった。翌11年には「荒川アンダー ザ ブリッジ」(TBS系)にヒロインの金星人役で出演。恋愛という概念を知らない役どころで、いかにも月9的なラブストーリーとは違った純粋無垢な少女を演じてみせた。
その後、13年の「あぽやん」(TBS系)や「斉藤さん2」(日本テレビ系)、「安堂ロイド」(TBS系)など、連ドラに着々と登板を続け、翌14年には「軍師官兵衛」で初のNHK大河ドラマに起用。この2年ほどで女優として大きな飛躍を見せた。16年の「好きな人がいること」(フジテレビ系)では月9初主演も務め、勢いに乗るいま、「人は見た目が~」で低迷フジの救世主になれるか注目だ。