「エンタの神様」(日本テレビ系)での絶妙なコントで人気を博したのは、ドランクドラゴンだ。
ボケである塚地武雅の破天荒なキャラクターが大ウケし、ドラマや映画など、塚地単独での仕事が増え、相方である鈴木拓のスケジュールはガラ空きになった。
しかし、このドン底時代をバネに、鈴木が才能を開花させたと芸能ライターが言う。
「なんと鈴木は、塚地ばかりがチヤホヤされ、仕事があることを逆手に取り、“相方のギャラで生活するクズキャラ”として自身を売り出したんです。鈴木の思惑通り、彼のたび重なるクズ発言は視聴者の怒りに火をつけ、ツイッターは大炎上。その後はバラエティー番組での卑怯者キャラがウケ、仕事が途切れることはありませんでした。2015年にはNHK朝ドラ『まれ』ではパティシエ役に抜擢され、塚地と同じく華々しい俳優デビューを飾りました」
仕事がない時代も開き直ってクズキャラに徹し、見事復活を遂げた鈴木は「じゃないほう芸人の鑑」と言えそうだ。
(佐藤ちひろ)