プロ野球の千葉ロッテマリーンズを巡って身売りの噂が再燃している。親会社のロッテが経営者一族のお家騒動で球団経営どころではなくなり、売却先にはリクシルやユニクロといった大企業が取りざたされているという。ここで野球ファンからは「あの会社だけはやめてくれ!」との悲鳴があがっているというのだ。スポーツライターがその会社について説明する。
「ネット通販大手のスタートトゥデイです。同社は衣料品通販サイト『ZOZOTOWN』を経営しており、昨年度には商品取扱高2000億円を達成。本社は球場からわずか徒歩15分の場所にあり、昨年には命名権を取得して『ZOZOマリンスタジアム』に改称するなど、地元のマリーンズを応援する姿勢を明確にしています」
そのスタートトゥデイは業績も好調。IT系企業の球団買収には楽天やDeNAといった先例もあり、業種的な問題もないはずだ。だが野球ファンからは根強い反発の声が絶えないというのである。その理由を前出のスポーツライターが耳打ちする。
「問題はスタートトゥデイ社長の前澤友作氏が、タレント紗栄子の恋人でもあること。その紗栄子は21歳だったダルビッシュ有投手(当時は北海道日本ハムファイターズ)とデキ婚し、5年後には数億円といわれる慰謝料をとり離婚したことで、野球ファンからは怨嗟の的となっています。これで同社がマリーンズを買収しようものなら紗栄子はオーナー夫人になりかねませんから、野球ファンが受け入れるはずもありません」
オーナー夫人の立場では支配下の選手に手を出すことはないとはいえ、球界の至宝とひと悶着起こした紗栄子には嫌悪感を感じる野球ファンも少なくない。マリーンズの行方にはしばらく注目が集まりそうだ。
(金田麻有)