大相撲五月場所は、3連覇がかかる横綱・稀勢の里の黒星スタートという波乱の幕開けとなった。
「やはり先場所の日馬富士戦で痛めた左胸のケガの状況がよくないのでしょう。場所前は出場を危ぶむ声があったほど、深刻でしたから。ここは親方がしっかりと横綱を説得して、悪化する前に休場を決断すべきです」(スポーツ紙記者)
場所前の稽古総見を欠席した稀勢の里。師匠の田子ノ浦親方が届けを出し忘れたことから、一時は「無断欠席」と報じられる一幕もあった。
「稀勢の里と親方は性格も正反対で水と油と言われています。頑固で曲がったことが大嫌いな稀勢の里に対し、親方はおおらかで、柔軟な考え方で人当たりもやわらかい」(前出・スポーツ紙記者)
一部では両者の「確執」がささやかれているが、実質的に稀勢の里を横綱に育てたのは故・先代鳴戸親方(元横綱・隆の里)と言われている。
5月16日発売の「週刊アサヒ芸能」には、現役時代に隆の里の付き人をつとめたこともある鎌苅忠茂氏(元関脇・貴闘力)が登場。相撲通の漫画家・やくみつる氏と「ウラ話」満載の対談を行っている。
貴闘力「先場所の日馬富士との一番を見た時、大胸筋か、前腕二頭筋が切れたかと思いました。力士はみんな一生懸命稽古して、金星取ろうと手ぐすね引いてますからね。今の状態でこれまでどおりやれるか」
やく「正直、私も厳しいと思いますね。さすがに、今度の場所は一度、モンゴル主導の場所に戻るでしょう」
さらに対談では、舞台裏でささやかれる白鵬の去就問題、鶴竜、日馬富士らモンゴル人横綱の本当の実力、そして貴源治、正代ら、「将来の日本人横綱」と期待がかかる新鋭力士を徹底解剖。
対談を読めば、相撲中継がさらに面白くなること請け合いだ。