6月1日公開予定の新作映画「LOGAN/ローガン」で、人気シリーズ「X‐MEN」の一員だったウルヴァリンとして最後の雄姿を見せているヒュー・ジャックマン。2000年からウルヴァリンを演じ、これが17年間の総決算となる。シリーズ第1作で一躍世界的なスターになった彼も、今年で47歳。超人的なアクションを見せるスーパーヒーローを演じるにはギリギリの年齢かもしれない。
過去の映画を振り返ると、アーノルド・シュワルツェネッガーが「ターミネーター」シリーズで初めてT‐800を演じたのは37歳の時だった。大ヒットした「ターミネーター2」(91年)の時は44歳で、その後のシリーズにも出演したが、15年公開の最新作では「60代の動けない体が痛々しい」とさえ言われた。ティム・バートン監督の90年代の「バットマン」シリーズでマイケル・キートンがバットマンを演じたのは38~41歳、「ダークナイト」3部作のクリスチャン・ベールは31~38歳だった。やはりヒーローを演じる俳優は30代から40代前半というのがいちばんしっくりくるようだ。
「もちろん例外もあります。『アイアンマン』シリーズのロバート・ダウニー・Jrは08年の初作が43歳の時で、今年公開される『スパイダーマン:ホームカミング』にも登場しますが、現在52歳です。ただ、アイアンマンは全身をスーツで覆われているので、肉体年齢に左右されにくいキャラという特徴があります。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョニー・デップが今年54歳を迎えることを思うと、そろそろヒーローを演じる俳優も世代交代の時期に来ているのでしょう。『LOGAN/ローガン』は切ない余韻を残す見応えのある人間ドラマに仕上がっていて、ウルヴァリンは非常に良い引き際を与えられたと言えます」(映画ライター)
果たして他のヒーロー俳優はどんな幕引きをするのか。その動向が楽しみだ。