ロックバンド「ゲスの極み乙女。」が1年3ヵ月ぶりの全国ツアーを開催する。そのゲス極は、ボーカル&ギターの川谷絵音がベッキーとの不貞行為に続いて未成年者タレントとの飲酒疑惑までしでかし、昨年10月に活動を自粛。最新アルバムの「達磨林檎」も発売延期となっていた。この5月には活動を再開したものの、騒動前の人気を取り戻すには至ってないようだ。音楽ライターが語る。
「5月10日の発売に漕ぎつけたアルバム『達磨林檎』は2日連続でデイリーランキングの1位に輝いたものの、推定売上枚数は6210枚、4523枚と推移し、2日間の合計は1万733枚に留まりました。前作の『両成敗』は初日だけで3万3466枚でしたから、まさに激減。この調子では週間ランキングでも『両成敗』の7万1583枚には遠く及ばず、2万枚前後に着地しそうです」
どうやらCDの売上は3分の1ほどに落ち込んでしまったようだ。その落ち込みぶりはライブでも同様だという。音楽ライターが続ける。
「8月に始まるワンマンツアーの開催規模が、昨年のツアーから大幅に縮小されているのです。昨年はキャパ1800人のZepp札幌、同1200人の仙台PIT、同1600人のZepp名古屋、同1500人の大阪・なんばHatchでそれぞれ2日間公演を実施(※いずれも1階席のスタンディング)。それが今年は全都市で1日公演に減っており、札幌は500人、仙台は700人、名古屋は1000人、大阪は850人規模の箱になっています。つまりキャパが3分の1以下に減ったわけです」
そしてツアーファイナルは日比谷野音に決定。ここも立派な大会場だが、昨年3月には日本武道館2デイズ公演を開催していたのだから、縮小ぶりは明らかだ。ここから盛り返してかつての人気を取り戻すのか。それとも中堅バンドに留まるのか。ゲス極は今、大きな岐路に差し掛かっているようだ。
(白根麻子)