「ゲスの極み乙女。」のライブツアーが3月13日、香川県高松市でスタート。会場にはベッキーとの不貞行為で話題の川谷絵音を目当てに50人もの報道陣が集結し、MCで話した内容などがさっそく記事となっていた。だがそんな記事の中に、音楽シーンを理解していない不適当な内容が含まれていたというのである。音楽ライターが指摘する。
「入場時に購入必須のワンドリンクについて、満員のため飲むための十分なスペースがなく、不満顔の観客がいたという記事があったのです。これを書いた記者はおそらくライブハウスに行ったことがないんでしょうね。そもそも今回のライブはオールスタンディングですし、『ドリンク置く場所ないよ!』なんて声は日本全国どこでもよくあること。それを問題視する記事はライブハウス側にとっては迷惑な話でしょう」
会場となった高松festhalle(フェストハレ)はライブ当日がオープン日で、こけら落とし公演を満員御礼で飾ることができた。ところがライブハウス事情に無知の記者が書いた記事のせいで、「満員だとドリンクの置き場所がない会場」というとんだ風評被害を受けるハメになったのである。音楽ライターが続ける。
「川谷の言動や行為についてではなく、ライブハウスやライブ運営について批判めいたことを書くのは、お門違いもはなはだしいですね。ゲス極が絡んでいればなんでも叩いていいみたいな風潮は、音楽ファンや音楽業界にとっては実に迷惑な話です」
この調子だとゲス極のライブがあるたびに会場側が冷や冷やすることにもなりかねない。そんな事態を起こさないためにも、川谷にはいち早く真摯な謝罪会見を開き、マスコミの注目を鎮静化する努力が求められそうだ。
(金田麻有)