6月13日、芸人引退とともに「芸能記者への転身」を発表したオモロー山下。
1991年に渡辺鐘(現・桂三度)と結成したコンビ・ジャリズムで売れっ子芸人となった山下だが、90年代後半に勢いが失速。コンビ解散と再結成を経た後、渡辺の落語家転身により、2011年に再びジャリズムを解散していた。
ピン芸人・山下が決断した芸人引退。今回の「芸能記者転身」は業界内でも注目を集めている。本人は、所属する「女性自身」(6月27日号)誌上で記者としての抱負を、
「芸人をやってきて思うのは、まだ世に出ていない面白い若手がいるということ。そうした人をクローズアップしたいですね。あとは先輩芸人へのインタビューなど、これまでの人脈を生かした取材もしていきたい」
と語っているが、
「これは芸能界で再ブレイクするための作戦ですよ」
と、語るのは放送作家である。
「以前から副業でうどん店を経営するなど、近年は芸能活動以外に注力してきた山下さんですが、今回の動きは『芸能記者』としてテレビに出ようという思惑があるに違いありません」
果たして「芸能記者としてテレビに出る」とはどういうことか──。
「今、テレビ制作の現場や関係者の間でしきりに言われているのが『専門家ニーズ』の高まり。フジの『バイキング』に出演するコメンテーター陣しかり、何かの専門家としてコメントできる人材が過去になかったほど求められているんです。中でも芸能ゴシップの専門家はまだまだ足りない。山下さんとしては“オモロイ芸能記者”として再起を図るつもりでしょう。実際、仕事は確実に増えると思いますよ」(前出・放送作家)
26年の芸人活動に終止符を打った山下。再びバラエティ番組で輝く日は来るか──。
(白川健一)