6月23日放送の「あさイチ」(NHK)の「プレミアムトーク」コーナーのゲストは、7月1日公開の映画「忍びの国」主演を務めた嵐のリーダー・大野智。MCはジャニーズ事務所の先輩の井ノ原快彦と有働由美子アナだ。
「ジャニーズ関連のプレミア映像が続々登場する『あさイチ』はジャニーズファンの人気が高いんです」(芸能ライター)
というが、この日も「アイドルオンステージ」「ミュージックジャンプ」での少年時代の映像や2011年の「若冲ミラクルワールド」、13年の「嵐の明日に架ける旅」などの特番、号泣シーンでおなじみの「嵐 15年目の告白」といったドキュメンタリー、昨年末の紅白の名場面を一挙公開。
また、嵐メンバーの松本潤にアンケート形式で大野の人となりや裏話を聞いてくるなど、ファンのツボを押さえた構成だった。
「この番組の人気のもう一つの理由は、視聴者からのメッセージを生放送で本人にぶつけることです。大野の受け答えをカットなしで逐一見られるのはこの番組だけです。口ベタな大野はレギュラー番組でも発言がカットされることが多く、それが大野ファンの不満の種でした。そのため、この日の視聴者からのメッセージは4500通を突破。番組始まって以来の多さを記録しました」(芸能ライター)
一方、スポーツ紙記者は、「番組の最大の魅力は井ノ原の相手にぶっちゃけさせるトーク術にある」と力説する。この記者が続ける。
「井ノ原は一見物腰はほんわかしていますが、核心を突く直球質問の名手。特に同じジャニーズのタレントには舌鋒鋭くなる。4月に主演映画『無限の住人』の宣伝で番組に出演した木村拓哉に、SMAP人気を『自分たちの力でのし上がっていたと過信していた』時に明石家さんまに『ファン抜きで地位や人気は成立しない』と説教されたエピソードを語らせ、SMAP解散後、必ず『自分たち』という表現を続ける木村に『自分たち』=『SMAP』であることを明言させるなどファン目線の質問ができる。ファンの知りたいことを代弁してくれる稀有なインタビュアーとして高く評価されているんです」
大野との会話の中でも「結成10周年以降、地に足がついておらず、夢の中にいる状況が続いている」と打ち明けられると、「嵐は冷静で、地に足がついているように見える」と指摘。大野の杞憂を打ち消す優しさを見せていた。井ノ原には、事務所を退所する元SMAPメンバーからも、言えずにいることをぜひ引き出してほしい。(塩勢知央)