「1+4」に割れた国民的アイドルの解散から約半年が過ぎ、“SMAP細胞”は、「1+1+3」に再分裂してしまった。4人で離脱する予定だったのに、なぜ元リーダーは「残留」を選択したのか。そこかしこで報じられる「美談ノムコウ」には、隠し通したかった「カネと闇交遊」がかいま見えてくるのだが‥‥。
「『独立派』と見られていた元SMAPの中で、中居正広(44)だけがジャニーズ事務所に残ることを決めました。今年に入ってから他のメンバーと会うことはほとんどなく、自分で決断したようです」(スポーツ紙芸能担当記者)
6月18日、元SMAPの稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(42)、香取慎吾(40)がジャニーズ事務所を退所して、独立することが発表された。
SMAPを巡っては、「育ての親」である元チーフマネージャーのI女史の事務所退社が引き金となり、昨年1月、解散・分裂騒動に発展。事務所に残ることを決めたキムタクこと木村拓哉(44)と、中居を含めた他の4人の溝は埋まらず、昨年末に解散している。
ジャニーズに所属するタレントの契約は1年ごとに自動更新される。SMAPメンバーが退所する場合は、契約が更新される9月の3カ月前に伝える必要があり、6月に結論が出されたわけだが、4人で独立するのが既定路線と見られていた。ところが、足並みはそろわず、その要因は、メンバー内での格差だったと言われる。
1月から新たに「キリン 氷結」のCMにも出演している中居がテレビとラジオで6本のレギュラー番組を持つ一方で、解散以降、他の3人がテレビで活躍する場は限られてきた。
「中居は解散騒動で、番組スタッフに支えられていることを再認識しました。自分が独立すれば番組が終わって、多くのスタッフに迷惑がかかることを危惧したようです」(前出・スポーツ紙芸能担当記者)
結局、6月1日に稲垣、草なぎ、香取の3人だけがジャニーズ事務所の幹部に会って、退所を申し入れることになった。
「中学時代から母親のようにI女史を慕っている香取は、今でも彼女と御飯を食べに行く仲。草なぎと香取の信頼関係が厚いこともあり、2人はI女史と合流するようです」(ワイドショー芸能デスク)
稲垣はまだ進路を決めかねているが、芸能活動を続ける時はI女史と再出発すると思われる。
独立発表で異例だったのは、ジャニーズ事務所からマスコミ各社に送付された書面に、ジャニー喜多川社長のコメントが載っていたことだろう。
〈3名が自分達の決意で異なる道を歩み始めますが、どこにいようとも、又どのような立場になろうとも、彼らを想う気持ちに変わりはありません〉
〈これからもSMAPはファンの皆様の心だけでなく、私の心にも永遠に刻み続ける素晴らしい5人です〉
これらのメッセージの裏の意図について、芸能プロ関係者はこう説明する。
「SMAPの独立話が持ち上がった時、『残留』を決意したキムタクが世間から大バッシングを浴びて、CMも契約終了しました。今回はジャニーさんがメッセージを出すことで、“裏切った”中居への批判を和らげる狙いがあるようです」