乃木坂46が7月2日に東京・神宮球場で「真夏の全国ツアー」の2公演目を行い、会場に集結した約4万人のファンを熱狂させた。
乃木坂の夏の全国ツアーといえば昨年までは地方を回ったあと、もはや乃木坂の聖地とも言っていい神宮球場で夏のツアーで締めくくるのが鉄板だったが、今年は1日に全国ツアーの初陣を同地で飾っている。
この日の公演では、アンダー(選抜以外の)メンバーによる九州ツアーが10月に行われることや、アンダーメンバーによるアルバム(タイトル未定)が今秋リリースされることを発表。さらに、冠番組「乃木坂工事中」(テレビ東京系)で共演し、“公式お兄ちゃん”としてファンにも親しまれているバナナマンの日村勇紀がアンコールでステージに現れ、ダンスナンバー「インフルエンサー」をメンバーとコラボするなど、サプライズ尽くしの神宮ラスト公演となった。
中でもファンにとって大きなサプライズが、2日目のアンコールで日村とコラボ後に発表された東京ドーム公演開催の告知だろう。
もう間もなく結成6年を迎え、最近では神宮球場や、さいたまスーパーアリーナなど徐々に広い会場で公演できていた乃木坂だが、ついに念願の東京ドームで11月に2daysライブを行う。
この発表はメンバーにもサプライズで発表されたようで、目に涙を浮かべるメンバーも多く、生駒里奈も「東京ドームってすっごい広いんだよ。そこにみんなでやっと立てるんだね」と語り、「このメンバーであの場所に行けるんだ、と思うと……来るものがあるね。やっと来たね」と喜んだ。
公式ライバルのAKB48が結成から7年目に東京ドーム公演を行っている。そのため乃木坂のほうが1年早く東京ドームにたどり着いたことには当然、ファンも歓喜しているようだ。
しかし、一部のファンは東京ドーム公演と聞いて、マイナスなことを思い浮かべてしまうファンもいたようだ。
「乃木坂の中心メンバーである白石麻衣が過去に雑誌のインタビューで『東京ドームで卒業公演をしたいと思っている』と語っていてファンは同公演での白石の卒業や卒業発表を警戒しているようです。実際、来月25歳の誕生日を迎える白石は『年齢で区切るものではないけれど、25歳というのを何となく目安にしていた時期もありました』とも昨年の雑誌の取材で語っている。そのため今回の神宮公演初日でも白石が落ち着いたトーンで話し出すと、ざわつくファンも多かった。また、ドーム公演発表直後の白石の表情も、他のメンバー同様に感動していると言うより何かを覚悟したような意味深な表情に見えてしまったのが気になります」(アイドル誌ライター)
東京ドーム公演発表後のツイッターの反応を見ても「まいやん卒業フラグ立ってるじゃん」「本当に卒業なら立ち直れない」「正直嬉しさより不安な気持ちが強い」など、複雑な心境のファンが多数いるようだ。
今やライブチケットがなかなか当たらないアイドルとなった乃木坂。東京ドーム公演といえども、もし白石の卒業が重なるとしたら、ドーム卒業公演を行っている元AKBの前田敦子の時と同様に壮絶なチケット争奪戦が繰り広げられそうだ。
(石田安竹)