お笑い芸人の間では「ブレイクする法則」が働いているとされるモノがいろいろある。例えば、住むとブレイクするというワンルームマンション、持つと売れっ子になるという財布、座ると人気が出るというソファ。これまでにさまざまなモノが語り継がれてきたが、最近注目されているのはアルバイトだという。スポーツ紙エンタメ班の記者に話を聞いた。
「ありますよ、都内某所に事務所を構えるコールセンターのバイトが。ここから羽ばたいた一番のブレイク芸人はナイツの塙宣之でしょうね。『M-1グランプリ2008』でメジャー舞台を初経験し『ヤホー漫才』で大ブレイク。それまでマイナーだった浅草芸人の底上げにも貢献しました。さらにWコロン(すでに解散)の木曽さんちゅうも、このバイト出身者。元相方のねづっちの即興なぞかけと、『整いました!』のフレーズで、2010年に大ブレイク。新語・流行語大賞トップテンに選出されるほど一大ブームを巻き起こしました。その時のバイト仲間が、バイきんぐの西村瑞樹。“小峠じゃないほう芸人”ですが(笑)、『キングオブコント2012』で優勝。今挙げた芸人はみんなバイトを辞めても食べていける芸人になりました」
ややマニアックな面々としては、エルシャラカーニ。「THE MANZAI 2011」で決勝戦に進出して、2012年にもワイルドカード枠から決勝進出をはたしているこのコンビのセイワ太一が同じコールセンターでバイトをしていた。同じく漫才の分野では、風藤松原もいる。風藤康二がここの出身だが、「THE MANZAI 2013」で決戦進出を果たしている。
「最近では、じゅんいちダビッドソンがそうですね。サッカー・本田圭佑のものまねで、『R-1ぐらんぷり2015』で初優勝。その年の末には、同棲していた一般人の彼女と入籍もしています。最近はテレビ出演こそ少ないですが、営業は安定しているため、収入的には問題なさそう」(前出・エンタメ班の記者)
次なる「ブレイクする○○」は、いったい何か。
(北村ともこ)