誰もがそう思ってしまうのも無理はない!?
7月15日に行われたプロ野球「マイナビオールスターゲーム2017第2戦 全セ-全パ」の試合で、オールスター初出場の巨人・小林誠司捕手がこの試合全セにとって唯一の得点となったソロホームランを放ち、話題を集めている。
小林は今回がオールスター初選出で、14日に行われた初戦には出場しておらず、この日が初出場。さらにホームランを放った打席も第一打席で初球を振り抜き、レフトスタンドに運んでいることもあって、オールスター初出場初打席の初スイングでホームランを放ったことになる。
小林はベンチに向かってガッツポーズをし、笑顔でダイヤモンドを回っていたが、この小林のホームランには全野球ファンが大いに驚いている。
「小林といえば、2016年のシーズンで盗塁阻止率1位を記録する肩の強さが武器で守備力に定評がある捕手ですが、打撃に関しては今年は打率2割を切るなど、現在も不調の中にいます。ホームランもいまだシーズンでは1本も出ていなかったこともあってこのホームランは予想外でしたね。打たれたオリックスの金子千尋も思わず苦笑いを浮かべていました」(スポーツ紙記者)
まさかのホームランに巨人ファンはさぞ喜んでいるのではと思いきや、実はそうではないようだ。
「この小林のホームランを放送席で見届けた巨人のキャプテン・坂本勇人も『いや~ビックリしましたね。シーズンで打ってほしいですね』と、コメント。また、全セのベンチにいた巨人軍監督の高橋由伸監督も両手を広げて“WHYポーズ”で驚きを表現。ベンチに戻ってきた小林の頭をかなり強めに叩くなど、坂本同様の想いを持っていたはず。それはファンも同じこと。思えば、今年のWBCでも打撃で好成績を収め、ラッキーボーイ的ポジションだった小林ですから、こういった特別な舞台でこそ本領を発揮しがちではありますよね」(前出・スポーツ紙記者)
それでも坂本も高橋監督も満面の笑みを浮かべていたこともあり、小林が打つとチームが盛り上がるということは間違いなさそう。シーズン後半戦は小林が打線の火付け役となるような活躍に期待したい。
(田村元希)