スポーツ

プロ野球後半戦突入の弾道ミサイル(2)日ハム・大谷翔平を悩ますメジャー新労使協定の呪縛

 一方、昨シーズンから一転、CS進出に暗雲が垂れこめている日本ハム。その低迷の最大の要因が大谷翔平(23)の戦線離脱にあることは間違いない。しかも大谷自身のメジャー移籍の時期も遅れるハメになりそうなのだ。

 日米の野球に詳しい関係者が舞台裏を明かす。

「WBCを辞退することになった足首痛に加えて、長引くと選手生命にも関わってくる大腿部のケガもしました。おまけに、昨年のシーズン途中に肘を痛めたという噂まであります。まだメジャー移籍へ向けてのリハビリが万全ではないのです。もしメジャーでも二刀流を狙っているのならば、この肉体の状態で行くのは危険です」

 加えて、メジャーの新労使協定というルール上の障壁が生まれ、1年どころか、2年先送りになる公算も強まっている。

「メジャーの新労使協定により、25歳以下の海外の選手の獲得に関しての契約金、年俸の制限が設けられました。すでに多くの球団が他国の選手獲得にお金を使っているため、大谷資金が残っていません。資金力のあるほとんどの球団が昨年に制限額をオーバーしていたため、使える金額の上限が30万ドル(約3300万円)となっています。さすがに『金でなくロマンだ』と大谷が考えていたとしても、野茂が挑戦した時代とは違っています。総額100億円以上と言われている契約金、年俸が100分の1にも満たないなら行かないでしょう」(前出・日米の野球に詳しい関係者)

 さらに、チームの不振もさることながら、大谷不在によるマイナスの経済効果は相当、深刻なダメージとなっている。

「現在、具体的な数字ははっきりしませんが、チームの不振で観客動員が激減しているという状況がある。球団としては、新球場建設に向けて観客動員は回復しておきたいところ。むしろ、ケガを機に、日本残留の延長を申し出る可能性も出てきています。新労使協定の条件から外れるのは2年後の2019年のオフ。ケガをした大谷にとってもちょうどいい期間ではないでしょうか」(スポーツ紙パ・リーグ担当記者)

 だが、大谷の戦線離脱でBクラスに甘んじる栗山英樹監督(56)も、ここにきてシーズン終了後の辞任が濃厚になりつつあるのだ。

「栗山監督は、みずからの監督美学を大事にする人。CS出場がなければ間違いなく辞任するでしょう」(球団関係者)

 しかも栗山監督の斎藤佑樹(29)びいきにも批判が集まっている。

「今季、5試合の先発機会をもらい、1勝3敗だが、『なぜボールにまったく力のない斎藤が先発?』という不満の声がチーム内外から消えない。栗山監督が退任後も編成部門のGM的な仕事で球団に残るならば、もう1年残留の可能性もあるでしょうが、栗山監督がマスコミ界に戻れば間違いなく戦力外でしょう。ただ、まずはトレードを画策するでしょうから、人気選手が欲しいチームや投手陣が崩壊しているチームは反応するかもしれません」(前出・球団関係者)

 ハンカチ王子のバーゲンセールとはまさに隔世の感すらある。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」
5
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」