今季、阿部慎之助(38)が主砲を務める巨人にあって、今ひとつ存在感に乏しいのが村田修一(36)だろう。
村田といえば、巨人移籍以降、原政権下で屈辱の「エラーのペナルティによる試合途中の帰宅」を命じられたり、主砲なのに絶好のチャンスで代打を送られたり、三塁の守備位置を追われ一塁に回ったり‥‥と、かつてベイスターズで4番を張っていたとは思えない不遇ぶりに甘んじてきた。
その村田がついに「決断」する時がやってきたというのだ。さる球界関係者が解説する。
「昨シーズン終了後のオフに、村田は母校・東福岡高校(福岡市博多区)に行った際、野球部の関係者に『ベイスターズに戻りたい』と、苦しい心情を漏らしたそうです。このまま巨人にいるのがよほどツライんでしょう」
村田がFA権を行使して球団を出ていった11年オフ、ベイスターズはDeNAに球団を売却し、フロントも変わっている。そこへきて、昨年の実績を踏まえての、今シーズンの不本意な扱いである。
「昨年、チームでトップクラスの成績を残したのに、今年はなぜか控え選手扱いに始まり、新加入のマギー(34)の代役的な立場に甘んじることもたびたび。プライドはもはやズタズタですよ。これでは思うところがあるのも当然でしょうね」
こう言って巨人・村田の心中を代弁するのは、球団関係者だ。ポジションがかぶるマギー、そして阿部との併用もあり、規定打席にすら達していない(7月12日現在)。前出・球界関係者は言う。
「母校で漏らした村田の思いは今シーズンに入り、さらに強まったのでしょう。DeNA関係者の耳にも入っているようです。事実、DeNA関係者は『いつでも戻ってこい』と話していますからね。水面下での交渉が始まっているかどうかはわかりませんが‥‥」
高橋由伸監督(42)の今後の起用法しだいでは、今オフ、本当に電撃再移籍が実現するかもしれない。