7月28日に公開される映画「君の膵臓をたべたい」は、昨年の本屋大賞第2位になった“泣ける小説”を映画化したもの。本好きで友達がいない主人公の「僕」と、不治の病に侵されたヒロイン・咲良との学生時代の触れ合いを、小栗旬演じる「僕」の12年後を交錯させながら描いた感動の青春ラブストーリーだ。
咲良を演じる浜辺美波は、11年の第7回東宝「シンデレラ」オーディションでニュージェネレーション賞を受賞した新進気鋭の女優である。「東宝シンデレラ」は第1回グランプリの沢口靖子をはじめ多くの女優を輩出してきたが、近年は受賞者の低年齢化が際立っており、第5回でグランプリに輝いた長澤まさみは12歳、第7回の浜辺美波は11歳。「君の名は。」でブレイクした上白石萌音も、同7回で審査員特別賞を受賞した時は12歳だった。
「いわば子役と言える年齢で受賞しているのですが、その彼女たちが世の注目を浴びた年齢を検証すると、16歳というキーワードが浮上するんです」(映画ライター)
長澤まさみが女優として一躍注目を集めた映画「世界の中心で、愛をさけぶ」が公開された時、16歳だった。上白石萌音も、主演を務め、新人賞を総なめにした周防正行監督の映画「舞妓はレディ」の公開が16歳の時。つまり、近年「東宝シンデレラ」をきっかけに芸能界入りした女優は、10代前半からキャリアを積み、16歳で映画界の“シンデレラ”へと変貌しているのだ。
「試写での観客の反応を見る限り、場内は感涙の渦で、ヒットを予感させるものでした。今年16歳の浜辺美波にとっては、9月公開予定の出演作『亜人』とともに本当にシンデレラになるかどうかの勝負作になるでしょう」(前出・映画ライター)
果たして、大化けすることになるか。