「このハゲー!」と自身の秘書を罵倒し、その暴力行為が暴露され、世間から猛バッシングを浴びた豊田真由子衆院議員。一連の問題言動が6月22日、「週刊新潮」に報じられた同日、自民党に離党届を提出した。以来、“精神的に不安定”を理由に、入院。以来、1カ月以上が経過しても、いまだに雲隠れを決め込んでいる。
“政界に戻るのはムリ”と、有権者のほとんどは思っていたに違いない。
しかし、ここにきて日刊ゲンダイは「辞職の意向なし」と報じた。その理由として、衆院議員の公設秘書の経験がある現職の地方議員の男性が、豊田氏の政策秘書に内定したからという。
これに対し有権者からは「政治家には品格も必要だから早く議員辞職して欲しい。この瞬間にも多額の歳費が払われてると思ったら嫌になる」「どのツラ下げて公の場に出るの?」「即刻、議員辞職」「まずは、会見しろ!」など、厳しい意見が殺到した。
政治部の記者は「豊田議員については離党届を出したとはいえ、けじめをつけさせないと、防衛大臣を辞任するにいたった稲田朋美議員の問題以上に、自民党の痛手になるでしょうね」
としたうえでこう話す。
「永田町筋によると、豊田氏の離党届は保留のまま。もし議員辞職して補欠選挙になれば、自民党は勝てる候補を出せず、議席数を減らしたくないとの理由から離党させるのをためらっているんです。もしかするとそういう党の状況を見越して、豊田氏は、議員は続けられると踏んで新たに政策秘書を雇ったのでは?と勘ぐりたくなるほどです。でもこのまま放置しておくほうがダメージは大きいですよ。それにしても安倍総理は、稲田、豊田、今井絵理子議員といい、つくづく女縁が悪いというか、見る目がないとしか言えません」
もはや安倍政権には、豊田氏に、国民が納得するような「身の処し方」を決めさせる力も残っていないようだ。