スタート前は高視聴率が予想されていたドラマ「ハロー張りネズミ」(TBS系)。初回視聴率こそ10.3%と2ケタ発進したが、その後は7.3%、6.6%と右肩下がりになっているのだ。主演の瑛太が演じるちょっと軽めで人情に厚い七瀬も、V6森田剛が演じるコワモテ系なのに涙もろい木暮も「板橋のはずれのうらぶれた探偵事務所にいる熱い男たち」として魅力的なのだが、そんなドラマの持ち味を消し去るキャストがいるというのだ。
「探偵事務所の所長を演じる山口智子が、せっかく2人が醸し出している空気感をブチ壊していると言ってもいいでしょう。山口演じる風かほるを見ていると、96年放送の大人気ドラマ『ロングバケーション』(フジテレビ系)の臭いが漂ってくるんです。“年下男性を相手にするサバサバした年上女性”という設定は、確かに『ハロネズ』も『ロンバケ』も同じですが、現在はよりナチュラルな演技が求められています。山口はオーバーアクションやキメ顔が多く、これはかつて『高視聴率女王』と呼ばれ、トレンディドラマに主演していた頃と同じ演技テクニック。古臭く見えてしまうのも当然でしょう。ネット上では『ロンバケ臭がする』『山口だけトレンディドラマのまま』『演出さん、山口さんがかわいそうですよ』といった声があがっています」(テレビ誌ライター)
桃井かおりは日本で女優を続けていると、同じような役ばかりが来るといって日本を脱出したが、山口もそろそろこれまでとは違う役に挑んでみてはいかがだろうか。