「今日のDASH、企画が雑な気が。。」「これは企画があれだったか」「なんか、このごろ企画がおかしくないか??」日曜夜の人気番組「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系)のある企画に批判が集まっている。全国各地の名産品PRのためにTOKIOがお手伝いする「DASHご当地PR課」コーナーで、メンバーがその場におらず、地元の人々と番組スタッフだけで大掛かりなPR作業をするという前代未聞の展開になったからだ。芸能記者が続ける。
「問題のロケの目的は石川県金沢市の氷のPR。金沢は日本有数の氷の産地で空気など不純物が少ない『純度』が高い氷が作れることで有名ですが、そんな透明感抜群の氷を、大きなレンズの形に切り出し、虫メガネの要領で日光を集め、焼き肉を焼けないかとTOKIOメンバーは考えたんです」
そして地元の氷彫刻家や鉄工所など多くの人のサポートで「氷レンズ」を製作。肉はA5ランクの能登牛を用意。あとは焼くだけと思われた、次の瞬間──。
「ロケ当日、金沢はまだ梅雨明け前で、それまで太陽が照りつけていた現場が突然曇りだした。そして晴れる気配はなくなり、ロケは中止となったんです」(芸能記者)
企画に賛同し、準備してきた地元の関係者は落胆。さらに「DASH」のロケがあると聞き集まった地元市民も「無駄足」に。だが、番組スタッフは「このままでは終われない」と5日後、再び業者らを集め企画を“続行”。しかしそこには地元ギャラリーも、TOKIOのメンバーもいなかったのだ。
「またロケをやると聞かされた業者はたまったもんじゃなかったでしょう。もはや金沢の氷のPRになるか疑問だったでしょうし、肝心のTOKIOも不在。自分たちと番組スタッフだけで粛々とロケを続けることになったんですから」(前出・芸能記者)
が、ここでもトラブルが。氷のレンズで光を集めても、肉が全然焼けないのだ。太陽光で氷が大量に溶け、レンズ内部に空洞ができ、光を通す量も減ってしまったのだ。急きょ、地元の高級魚「のどぐろ」を焼くことになり、何とか焼けたのどぐろをスタッフが試食。ロケは終わったが、SNS上では「ロケ中止……なぜテレビ金沢の人が止めてあげなかったの、この企画……」「鉄腕DASHのご当地PRって特産品巨大化させればいいみたいな企画になっとるよなー」といった声が少なくなかったのである。番組ではこうした「巨大化企画」がグダグダになることは時々みられるが、それにしてもロケを意地でも続けることはなかった!?
(魚住新司)