テリー で、41歳の時に結婚したんだね。資料によると、ダンナさんはシェフで、多くのレストランも経営する実業家。あれだけ悩んだ結婚だったのに、何か決め手があったの?
中島 まず、主人と出会ったのが畑だったんですけど‥‥。
テリー 言ってる意味がわかんないけど(笑)。
中島 アハハ、ですよね。一緒にお仕事をしたトマト農家の方に、「史恵ちゃん、畑に興味があるならすてきなシェフがいるから紹介するよ」と言われたんです。
テリー ああ、そうか。レストランも経営しているから、そういう人とつきあいがあるわけだ。
中島 はい。で、行ってみたら、金髪のミュージシャンみたいな人がやって来たんです。想像していたシェフのイメージとまったく違っていたので、まずそのギャップにすっかりやられてしまって(笑)。
テリー そりゃビックリするよね。ダンナさん、いくつなの?
中島 私より3つ上なので、その時は44歳かな。しかも、そんな格好なのに野菜ソムリエの方の話を、メモを取りながら真剣に聞いてるんですよ。その姿に「真面目なんだなァ」って、思わずキュンとしちゃったんです。
テリー いわゆる“ギャップ萌え”だね(笑)。要は一目ぼれだったわけだ。
中島 そうです。初対面が都会の夜とかだったら、また印象も違ったと思うんですけど、場所も昼間の畑だったせいか、何だか主人のことをスッと受け入れることができたんですよ。
テリー そんな感じだと、すぐにおつきあいが始まったんでしょう。その時、中島さんに彼氏は?
中島 え~、実はいました(苦笑)。さっきの彼とは、別の方です。
テリー ハハハ、これだよ。大丈夫だったの?
中島 「ごめんなさい、他に好きな人ができました」って、正直に伝えました。
テリー それがいいよね。その人とは、どのぐらいつきあったの?
中島 5年ぐらいですかね。その人ともけっこう長くつきあっていたんですけど、やっぱり具体的に話が進まなかったんですよ。でも、今の主人はつき合って3カ月ぐらいで「結婚しよう!」って言ってくれたんですよ。
テリー ああ、さっきの条件の「グイグイ引っ張ってくれる」にピタリだね。でも、ちょっと早いかな?
中島 ですよね(笑)。さすがに私も早すぎると思って、事務所の社長に相談したら、やっぱり「もう半年ぐらい待ちなさい」って。
テリー そりゃそうだよ。
中島 でも、それを主人に伝えたら、ものすごく怒りだしちゃったんです。「お互い、結婚したいと思ってるのに何だ。いくらお世話になっている社長とはいえ、他の人に言われたぐらいでやめるのか!」って。
テリー それまでのズルズルつきあっていた男たちとはえらい違いだね(笑)。でも、そういう意味では、そんなに熱く求めてくれる人だったからこそ、中島さんも結婚できたんじゃないのかな。
中島 はい、そうだったのかもしれないですね。やっぱり、結婚は勢いとタイミングなんですよ(笑)。