今井絵里子議員(33)との不貞騒動に続き、政務活動費(以下、政活費)の不正受給疑惑が浮上した「ハシケン」こと橋本健元神戸市議(37)。8月28日には、
〈熟慮を重ねた結果、この際、自ら議員の職を辞したいと考えるに至りました〉
との声明を発表し、その翌日には議長宛に速達郵便で辞職願を送付して「SPEED辞職」となった。
「辞職が決まっても、まだ幕引きとはならないようです。市民の不信感を払拭するため、他の議員からは橋本市議を刑事告訴すべきだとの声が上がっています」(地元紙記者)
神戸市のずさんな政活費の不正流用は、氷山の一角だった。全国の地方議員をローラー調査したところ、「第2のハシケン」とも言うべきハイエナ議員が続々と浮上したのだ。
埼玉からは、自民党県議団に所属していた沢田力元県議(49)。11年に当選した2期目で、その手口は橋本氏と似ている。
沢田氏はチラシの配布代として、11年から16年まで、政活費計約550万円を不正受給。さらに、都内の印刷会社にチラシ製作代として支払った領収書を偽造して、約700万円を不正受給した疑いも出ているのだ。沢田氏が騙し取ったと見られる総額は、1200万円以上とハシケンを大きく上回るのだった。
元政策秘書で作家の朝倉秀雄氏はこう語る。
「地方議員は基本的に年4回の定例会が行われるだけで、会期日数は100日もない。兼業で別の仕事をしている人も多いんです。議員が政策条例を提案することもほとんどないので、政活費を支給する必要はあるのでしょうか」
その“暇”な時間をフル活用したのか、大分の毛利正徳県議(57)は驚くべき政活費を計上している。14年度分で燃料代約245万円を申請。調査活動のため、マイカーで1年間に約6万6400キロを走行したと報告している。だが、この距離は地球1周半分に当たり、疑惑の目を向けられることになった。
9月5日発売の「週刊アサヒ芸能」では、政活費を好き勝手に使う地方議員を“一斉検挙”。実名をあげて、驚愕のネコババ実態をリポートしている。
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