オトコなら誰もが1度はあこがれるヒモ生活。そんな夢を実現したB級芸人がいるという。演芸シーンに詳しい芸能ライターに話を聞いた。
「それはコンビ『てのりタイガー』の村潤之介(むら じゅんのすけ)ですね。昨年までは、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの若手イケメン芸人軍団『L.A.F.U.』の一員でした。趣味は、女の子とナンパ(笑)。貢いでくれる女性が常に何人もいる、プロのヒモです。暇な時間は、ほぼナンパ。1日1人と連絡先を交換するまで帰らないというノルマを課しているそうです。アイドルさながらの風貌は、イマドキ男子。徹底的に聞いてあげるもてなしが、モテる秘訣だそうです」
そのヒモっぷりやたいしたもの。テレビのバラエティ番組で、年下のセレクトショップ店員から40万円ほど貢いでもらった後、外資系企業に務める女性から高級焼肉をごちそうしてもらい、別の女友だちの家に泊まるという1日が公開されたことも。
村と同じく無名、しかもブサイクながらヒモになれた奇跡の芸人もいる。それはホリプロコム所属のパンプキンポテトフライ・谷拓哉だ。
「彼も相当なヒモ野郎です。家の電気が止められると女の子を呼びだし、携帯電話も止められたと告げて、支払ってもらうそう。それを繰り返していくと女性のほうから、現金をくれるようになるそうです。もらう現金も最初は3000円、次に5000円と徐々に上げていくそうです」(前出・芸能ライター)
ヒモ芸人で腕を磨いて売れた例もある。大竹まことだ。今でもシティボーイズの一員として舞台に上がっているが、10代の食えないころはバイト三昧。料理の腕が上がり、女性をもてなしていった結果、6股交際に発展。1人から1000円ずつもらい、気づけばバイトなしで生活ができるようになっていたという。今ではすっかり絶滅危惧種となりつつあるヒモ芸人。そういう意味では、村も谷も貴重な存在なのかもしれない。
(北村ともこ)