史上例のない凶悪事件が日本中を震撼させている。10月31日、神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件で、警視庁は死体遺棄容疑で白石隆浩容疑者を逮捕。その後の調べで容疑者はツイッターを駆使して「自死願望」を持つ若い女性を物色していたことが発覚した。
8月下旬からわずか2カ月で9人もの被害者を出した今回の事件。事件の真相について様々な憶測が広がっているなか、有名コメンテーターのブログでの記述に「不適切では」との指摘が──。
「教育評論家の“尾木ママ”こと尾木直樹氏が、座間の事件を受けて11月1日のブログで『ツイッター批判』をしていたのですが、あまりに短絡的で衝撃を受けましたね」と語るのはフリージャーナリストだ。
「『我が子とSNS活用について話し合う』と題したブログなのですが、『自殺話し合うツイッターは極めて危険』『自殺願望の声であふれています』などとあたかもツイッターが事件を引き起こしたような論調で『ツイッター批判』を展開しているんです。当然ながらツイッターはツールで、事件を起こしたのは白石容疑者。本質を見誤っているとしか言えません」
同氏はさらに尾木ママの“無神経さ”を批判する。
「11月5日のブログでは、容疑者の供述について『17歳を4人殺害したとの供述 女子高生がいたらどうしよう 怯えていた尾木ママでした 現実になった今 怒りに震えています』と綴っているのですが、女子高生であれ成人であれ被害者に変わりはない。あまりに無神経な書き方だと言わざるをえませんね」
猛批判を受ける尾木ママの「無神経ブログ」。この指摘を当人はどう受け止めるか。
(白川健一)